労働トラブルの多いブラック企業のお店の利用は、控えるか?
日本橋人形町で奮闘する社会保険労務士
の庄司英尚です。
解雇に関するトラブルは、あちこちで
たくさんありますがヤフーニュースでも
取り上げられ、今注目をあびているのが秋田書店の
懲戒解雇された女性社員の事件です。
11日に予定通り提訴したようです。
地位確認と損害賠償、未払い賃金
1500万円を求めているとのことで、どうなるでしょうか?
ポイントは、秋田書店は、読者懸賞の当選者数水増しで
不正を指摘されており、消費者庁から再発防止措置命令が
出ている点です。
この不正について業務に取り組んでいてその不正を是正
しようとしたら懲戒解雇されたというのが本人の主張であります。
企業側は、違う解雇理由をあげているわけですからかみ合わない
のはやむを得ず、だからこそトラブルになったわけです。
事実関係はこれから明らかになっていくわけですが、懸賞品を
盗んだから懲戒解雇というのが本当なのか?
実際に盗んだという証拠は証明できているわけでは
ないようですし、景品水増しはこの懲戒解雇された
元従業員が休職したあとも半年ほど行われていた
わけで、組織ぐるみの隠蔽で、この従業員に
罪をなすりつけたという印象を受けるが、真実は
明らかにされます。
秋田書店のイメージに大きな影響があるのは間違いありませんし、水増しして
いたのが事実であることは認められてしまったので、それだけでも
読者を裏切っていることにはなりますので、ちょっと企業側のほうが不利かと
思っています。
経営陣は、ちょっと甘く見ているかもしれませんが
このような企業はブラック企業認定されてしまいますし
すでにかなりネット上では叩かれているようです。
水増しの問題について誰が責任をとるのかはっきりして
いないのも問題で、不祥事があれば、このような出版業と
いう一般的に資産もないような企業で、消費者相手に商売を
しているところはあっという間に業績悪化してしまいます。
早めにできることなら謝罪して正しい方向にすすんで
ほしいとただ願うばかりです。
以下 時事通信より
秋田書店が漫画誌の読者懸賞で当選者数を水増しした問題をめぐり、不正を訴えた後に懲戒解雇された元女性社員(28)が11日、同社を相手に地位確認と損害賠償や未払い賃金など約1500万円の支払いを求め、東京地裁に提訴した。
訴状などによると、元社員は不正があった漫画誌で読者懸賞を4年以上担当。水増しに気付き是正を訴えると、編集長から「会社にいたかったら上から言われたことを聞き、文句を言わずに仕事をしろ」「他言したらお前をつぶす」などと言われ、不正を続けるよう要求された。
元社員はその後、適応障害を発症し2011年9月から休職。12年3月、懸賞品を盗んだとして懲戒解雇された。
記者会見した元社員は「(同社の漫画誌で連載された)手塚治虫の『ブラック・ジャック』が好きで、つらいときもこういう読者に寄り添うような作品を作りたくて入社した。読者を裏切る秋田書店が許せません」と話した。
秋田書店の話 訴状を見ていないのでコメントできない。元社員が水増しの是正を主張したため懲戒解雇した事実はなく、解雇理由は正当だ。
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社会保険労務士 庄司英尚