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河北新報社より
東北の企業で、ことし春採用の新入社員を自宅待機とするケースが増えている。被災営業所の復旧を最優先させることなどが理由で、一部の企業は入社時期が1年後にずれ込む可能性を口にする。来春の採用活動の延期を決めた企業も多く、影響は新卒者だけでなく、来春卒業の学生らにも及びそうだ。
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機械工具商社の植松商会(仙台市)は新入社員2人の4月入社を延期した。岩手、宮城、福島3県の5営業所が被災して業務を中止。一部は再開したが、担当役員は「余剰人員が生じる可能性がある」と説明する。
内定は取り消さないが、入社が1年程度ずれ込む可能性もあるという。3人程度を見込んでいた来春の採用計画についても「見通しが立たない」とため息をつく。
包装資材卸の高速(仙台市)も新入社員17人に自宅待機を連絡した。同社は「赴任予定地が被災地となった新入社員もおり、引っ越しがままならない」と語る。
藤崎も今月31日の入社式を延期し、一時的な自宅待機とする方針。スパリゾートハワイアンズの営業を見合わせている常磐興産(いわき市)も、福島第1原発事故などを踏まえ「新入社員は自宅待機になる。いつまでかは分からない」としている。
来年4月入社の新卒採用でも、選考開始を先延ばしする動きが出ている。
ホームセンターのダイユーエイト(福島市)は、4月までに予定していた6回の会社説明会と1次選考を延期した。「被災店舗の復旧対応を優先させた」と言い、4月下旬にも再開する方向で検討している。
来春に310人程度の採用を計画している東北電力は、4月1日以降の選考を当面休止することを決めた。再開時期は「公共交通機関の復旧状況を見て判断する」としている。
他にドラッグストアの薬王堂(岩手県矢巾町)や食品スーパーのヤマザワ(山形市)、東邦銀行なども採用試験の延期を発表。家電量販店「ケーズデンキ」を展開するデンコードー(名取市)も3、4月に予定していた採用セミナーの延期や中止を決めている。
(引用ここまで)
新入社員にとって自宅待機はとても厳しいですが、企業がまずは復旧していなければ、それどころではないというのもよくわかります。
1年近く先になるかもしれないという声がありましたが、今のところメドがたたないということであって、何とか一日でも早く入社し、仕事ができるようになってほしいと思います。