マイベストプロ京都
井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

第4回公認心理師試験振り返り 問23

2021年11月13日

テーマ:公認心理師試験対策

コラムカテゴリ:スクール・習い事

今回は問23です。
問23ユニバーサルデザインの考え方に基づいて、授業を実施する場合に重要な視点として、最も適切なものを1つ選べ。
①同化
②熟達化
③焦点化
④体制化
⑤符号化

まず正答は③です。
ユニバーサルデザインはよく聞くワードなので、そんなに難しくないかと思うのですが、「授業を実施する場合の重要な視点」これがよくわかりません。視点が○○化ってのも、私にはわかりませんでした。冷静に考えてみて、まずユニバーサルデザインそのものについて問われているわけではなく、「考え方」について問われていることがわかります。まずユニバーサルとは、誰かだけを特化しているわけではなく、「誰にでも」というところが重要です。典型例としてすぐに思いつくのはトイレです。大きいショッピングモールに行けば、「誰でも使えるトイレ」があります。男女とか、障害者とか、そういった区分けをしないトイレです。荷物が多いときや、小さな子どもがいる人にも、子どもを乗せられる台がついているなど、多くの人が使用することがイメージされた設計になっています。
さて、この視点で授業を実施するとなると・・これが難しいのですが、ユニバーサルデザインの授業ってどんなものだろうと・・論文はあるものです。
この論文では、
「焦点化・視覚化・共有化を意識した授業作り」を実施したそうです。焦点化とは、

「焦点化として取り組んだのは次の5点である。
・学習の内容や活動を絞り込む。
・授業展開の指導過程を構造化する。
・学習に見通しや区切りを持たせる。
・発問を精選し,短くわかりやすくする。
・板書する内容を精選し,学習内容や流れがわかるように板書を構造化する」

焦点化とは構造化と近い言葉で使われているようですが、こういった考え方もあるか、と勉強になりました。これは知っているかどうかの問題です。ブループリントにはノーマライゼーションがありますので、やはり知っておいた方が良い問題であることは間違いありませんが、少しひねられると、相当難易度の高い問題にもなり、しっかり勉強しておきたいところではあります。


***************************

公式ホームページ
大学院・大学編入受験専門塾 京都コムニタス
臨床心理士・公認心理師大学院受験コース入塾説明会
入塾説明会情報
合格速報
コムニタス総合研究所
公認心理師試験対策講座
公認心理師試験対策 全国模試

ご質問・お問い合わせはこちら

自分磨きのための仏教
龍谷ミュージアム

この記事を書いたプロ

井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(株式会社コムニタス)

Share

関連するコラム

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ京都
  3. 京都の出産・子育て・教育
  4. 京都の大学受験・共通テスト(センター試験)
  5. 井上博文
  6. コラム一覧
  7. 第4回公認心理師試験振り返り 問23

© My Best Pro