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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

受験勉強が能力のピークであってはなりません

2013年6月10日 公開 / 2016年2月10日更新

テーマ:大学院に行くメリット

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

私が京都コムニタスを作る前、
もう10年以上 前になってしまいますが、
大学受験にも長らく関わっていました。
色々と大学受験について嫌気がさしたり、
呆れてものも言えんと思うことがたくさんあり、
すっかり縁を切りました。

私の印象では大学受験予備校ほど、学生に大学受験が
人生において最大イベントであることを洗脳している
ところはないのではないかと思っています。
当塾に来る人の大半は、大学受験以来「ブランク」が
あると言います。つまり大学受験以来勉強をしていない
という意味です。しかし、当然と言えば当然ですが、
大学受験が能力のピークであってはなりません。
大学入学後いかに自分を磨き、いかに能力を高めるかが
自分にとっても、将来の所属先にとっても重要なのであって、
大学受験がピークで、あとは退化してしまっている人を
欲しいと思う人も場所もないでしょう。

この当たり前のことを認識できていない人があまりに
多いことが、今の日本の教育の病理だと思います。
私が塾生にいつも伝えていることは、
「常に今年が一番能力が高い状態であれ」
です。
それには昨年の自分と比較して、何か一つでも成長している
箇所を探すことです。そして、常に何かを成長させる
努力をする生活を心がけることが必要です。このとき自分の成長に
敏感であることが重要なのであって、他人と比べることは
それほど重要ではありません。他人の成長度などわかりませんし、
比べても、生活環境をはじめ、何から何まで他人とは違うわけ
ですから、あまり意味がありません。また自分のことは
自分にしかわかりません。そして、自分で思っているよりも
結構成長はしているものです。当塾でも、今年30年ぶりに
英語を勉強します、と言われる方が来られていますが、
確かに最初は一行読むのに一回の授業を使い切ることから
始めました。でも3ヶ月たった今では、A5サイズの長文を
一回の授業で読めています。もちろん、それで安心という
わけではありませんが、その成長を認めてあげるのは
私たちというよりは、むしろ自分自身で、逐一ほめてあげる
必要はないにせよ、
「こんなに成長している」
「去年の自分は●●くらいだったけど、今なら△△くらならいいける」
こんな認識は是非たくさんもっていただきたいと思います。
自分の成長を感じられることは、案外楽しくもうれしくも
あるものです。大人になるとなかなかそのような機会も
ないのですが、京都コムニタスでは、その成長を年齢問わず
感じていただき、その成長している瞬間に気づいてもらい
そのときどんな手を打てばよいかについて、指導しています。


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