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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

英単語の覚え方

2011年11月2日 公開 / 2014年2月12日更新

テーマ:英語力を高める勉強方法

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

表題ではこう書いたのですが、
実は英単語の覚え方で決まったものはありません。
単語カードで覚えるのも悪くはないのですが、何か違います。
書いても書いても覚えられないという人もいます。

ではどうすれば一番覚えられるのか、という問いは永遠の問いです。
もし解決していれば、誰も苦労はしませんが、今も昔もこれは
英語学習者を大いに悩ませてきたのです。
ですから、最も良い方法というものは存在しない、というところを
出発点にしてもらう方がむしろうまくいくと考えられます。

そこで、今回は、私がこれまでの経験を通じていろいろ試してみて
一番効果があがったかなと思えるものをいくつか提示してみます。

まず最初におすすめなのは、一人で勉強しないことです。
三人一組くらいになって、それぞれお互いにテストを作って、
解いてみるのです。これをするにはもちろん継続とルール設定が
必要です。週何回するか、いくつ覚えるかなどなど、様々なルールが
ないとすぐに消滅してしまいます。しかし、複数の人間がチームで
覚えようとすると、かなりの効果があります。おそらく他人と
勉強すると、自分の持ち分をこなさないといけないという責任感なども
相乗効果として期待できると思います。
目標と方法さえうまく設定していれば、確実な効果が見込める方法と
言えると思います。ただ、あまり見知らぬ人とはできないですし、
逆に仲がよい友達同士ですと妥協しすぎるというデメリットもあります。
切磋琢磨という言葉を常に念頭に置いておかねばならないでしょう。

他の方法としては、英単語記憶に限ったことではありませんが、
自分の記憶システムを知ることです。よく「書いて覚える」
ということを教える人がいますが、私はこれについては民間療法
レベルだと思います。だからあまり信用していません。
もちろん、全否定もしません。合う人もいれば、合わない人もいる
ということだと思います。しかし、実際のところ、記憶方法に関する
本を読んでも「とにかく書け」と言っているのを見たことはありません。
また、カラオケの持ち歌を書いて覚えた人はほとんどいないと思います。
(数名知っていますが)
インドのバラモンもヴェーダを書いて覚えたという記述を見たことはありません。
そんなこんなでやはり書くことは、必ずしも記憶するために最善の方法ではないようです。
私が考えるに、記憶するために最も重要なことは、「必要に迫られること」です。
テストはそれに当てはまらないようです。特に私には多くの経験があるのですが、
テスト自体をあきらめてしまう経験をもっていると、テストをプレッシャーに
感じなくなってしまうようです。私が生まれて初めてネイティブに英語を使ったのは
(専門学校を除く)
大学生の時で、有名な海外の学者が来ており、指導教授から質問をしてきなさいと
言われた時です。
当然すらすら話せるはずもなく、追い込まれた私が最初に発した言葉が、

I'm still a poor English speaker.
May I use this cheating paper?

でした。だいたい意味はわかってもらえると思います。
以来、3回くらい使っています。いい加減進歩しろと言われそうですが、
少なくともこのフレーズはたぶん忘れません。これを使った時、必ずどの先生も
OKと許してくれました。もし許してくれない時がきたら、また追い込まれた
どさくさに新たなフレーズを覚えるかもしれません。
少なくとも私は追い込まれると記憶するようですので、追い込まれる環境を
たくさん作ってみました。そうして覚えた英単語やフレーズは一生物です。
嫌な記憶とともに残るのが残念ですが。


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