マイベストプロ京都
小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

良質の質問を日常でトレーニング「NLP」7

2020年3月1日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:関係性コンディショニング

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: プラス思考 トレーニング人材育成 研修キッズコーチング

私たちは日常会話の中で、普通に意味不明な会話をしています。

例えば、こんな感じで

「私は職場でみんなに嫌われているんです」とあたかも事実のように会話する相手に、「みんなって具体的に誰と誰なの?」「嫌われていることがどうして分かるの?」このように具体的に聴きながら事実を抽出していきます。

相手はその職場で、観て聴いて感じた全ての事実を話しているわけではなく、自分のフィルターで解釈し、その思い込みに縛られて自分を苦しめている可能性があります。

その時にする質問をメタモデルといって、相手が発する言動を入口にして、相手の内側の世界に入っていき具体的な場面を再現します。相手の表面的な言葉で理解したつもりにならないことです。

下のフロー図は、外的に起こった事実に五感を通じて「刺激」(出来事)を受けて、脳のフィルター(省略・歪曲・一般化)でバイアスが作られて、他者に伝える行動(表情・言動・所作)になります。

相対する他者にも脳のフィルターがあるので、双方が会話をしているうちに事実からどんどん離れていくことがあります。このミスコミュニケーションのスパイラルを事実に近づけるのがメタモデルです。

脳フィルター

メタモデル


メタモデルの質問のしかたによっては、相手が責められているように感じることがあるのでそこは注意が必要ですが、良い意味で興味や関心を持って相手を理解し、その体験から学べるようにサポートするのがメタモデルの考え方です。

脳のフィルターは、場合によっては強い思い込みや偏見になることもあります。

このようにコミュニケーションをとっていけたら良いというメタモデルは最初に開発され考え方です。私たちは時として意味不明の言葉を使っています。

ちなみに脳のフィルターのことを簡単にお伝えしますと、

【省略・削除】
自分の関心や必要な情報を選んで話す表現で、事実が省略されている

【歪 曲】
自分の偏見や思い込みで、事実じゃないことをあたかも事実のように話すこと「LINEで既読されているのに返事がない、きっと嫌われているんだ」

【一般化】
「すべて〇〇だ」「みんな〇〇だ」と例外を排除する言い方で「いつも」「絶対」「すべて」といった言葉が使われる時には「一般化」が起きている


補足として

【状態(ステート・トーン)】
怒り・悲しみ・喜び・楽しい・焦り・嫉妬・穏やか・余裕などのココロの中の感情が所作や声、表情に出ている状態

【生 理】
赤面、冷や汗、身体がほてる、喉の乾き、蕁麻疹・鳥肌など身体の症状


あなたにも気付きがありますように


下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「信頼関係がある程、正しい情報が相手に伝わらない」
3つの脳フィルターにメタモデルの質問

「見ている地図が違っても目的地に着ける理想的な人間関係」
それぞれの地図で観る思い込みの世界



【小さな実践】
誰かと会話している際、自分の脳フィルターを意識してみる。相手のフィルターにもメタモデルの質問をしてみる


 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

Share

関連するコラム

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ京都
  3. 京都のビジネス
  4. 京都の人材育成・社員研修
  5. 小橋広市
  6. コラム一覧
  7. 良質の質問を日常でトレーニング「NLP」7

© My Best Pro