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小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

情報をストーリーにして惑わす

2019年9月12日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:マインドセットの書き換え

コラムカテゴリ:スクール・習い事

最近、マスメディアは真実を伝えているのだろうか?と疑うようになりました。テレビのコメンテーターの言うことも話半分に聞いているし、ニュースソースの出どころも、個人がスマホで撮った動画を流しているしね。

もしかすると、私たちは物事を本能的に決めつけ、世界の正しい姿が観えていないのでは、という不安があります。

私たちの多くが物事をドラマチックに観てしまう傾向があります。マスメディアやネットは私たちの「物事をドラマチックに観る」本能的な部分を煽って作ります。つまり、データより物事をドラマチックにした方が大衆心理を動かせますからね。

新聞と本

ということで、今回は「ファクトフルネス」という本の中から、私たちの多くが持っている「決めつけ」の2つお伝えします。


その1つは「分断本能」

分断本能とは、

・「金持ち」↔「貧乏」
・「先進国」↔「途上国」
・「若い」↔「年寄り」
・「勝ち組」↔「負け組」

このように対立するもので表現しがちです。しかし、実際は白でも黒でもないグレーゾーンが中間層や多数派だったりするので、物事を2つに分断すると、本質が観えなくなることがあります。

このグレーゾーンにこそ、分断に至るストーリーがあり、本質が隠れているということが想像できる柔軟さを身に着けたいものです。


もう1つは「ネガティブ本能」

・人類は環境破壊をして自然を破壊している
・あおり運転が多くなり、運転には絶対にドライブレコーダーが必須
・認知症がどんどん増えて3人に1人が認知症になるかも

このように社会がどんどん悪くなっているように感じるのがネガティブ本能です。これもマスメディアの影響もあるでしょう。しかし、悲しいかな私たちは、悲劇や不幸に引かれる心理があります。


世界の事実データとして

【減少しているもの】

・合法的な奴隷制度
・乳幼児の死亡率
・HIVの感染
・戦争での死傷者


【増加しているもの】

・電気の利用率
・安全な飲料水
・女性の参政権
・科学の発見

このようなあまり報道では取り上げられないデータもあるようです。


私たちは、マスメディアの情報を鵜呑みにするのではなく、興味が湧いたことは自分で情報収集して確認し、物事を多面的に観る意識を持つと、分断本能やネガティブ本能に惑わされず本質が観えてくるように思います。

「ファクトフルネス」の一部からお伝えしました。


参考になれば幸いです(^o^)



下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「ネガティブな出来事が起こった時の思考や行動のクセ」
集団心理と思考のクセ

「問題・困難は◯◯思考で乗り越える」
成長思考と固定思考とは



【小さな実践】
「数字はウソをつかないが、ウソつきは数字を使う」という言葉のようにマスメディアが使っているグラフなども全面的に信用せず、自分でリサーチする習慣を身につける


 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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