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小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

「コップの水の話シリーズ」 【コップの重さ】1

2019年6月2日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:ビジネスに応用する脳科学

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コップに半分入った水を参加者に見せると、何の話をすると思いますか?

お察しの通り、「リフレーミング」の話もしますが、今回はリフレーミングも含めて3つの話を3回に分けてお伝えします。

コップの水

コップの重さ


1つ目の話、「コップ半分の水」の重さはいくらだと思いますか?と質問すると、70グラム、80グラム、100グラムなど、だいたい推測できると思います。

どれも正解かもしれませんが、◯◯によって重さが変わる事実をご存知でしょうか。

◯◯とは時間のことです。どういうことかと言うと、半分水が入ったコップの重さを80グラムとしましょう。

このコップを持ち上げるのは小さな子どもでもできます。ではこのコップを持って腕を水平に1時間持っていなさいと言われたらどうでしょう。私だったら腕が痙攣を起こすかもしません(笑)

このコップに入っている水を、ストレス、不安、悩みだとしたら、これを持ち続けると人間の脳は壊れます。少し大げさかもしれませんが、現代人の脳はこれに近い状態になっている人もいます。


ストレスは、人間にとって悪いことだけじゃありません。ストレスもかけ方次第でモチベーションを高めることができます。全てのストレスが悪いと言っているわけではありません。学びも脳には軽いストレスがかかっていますからね。

情報過多社会


昨今の一日の情報量は、平安時代の一生分、江戸時代の一年分と言われるくらい情報過多の時代です。街を普通に歩いているだけで、観て、聴いて、感じてという無限情報が常に入ってきています。

それに加えて、個人で持ち歩けるスマホはネットに繋がり、今や子どもでも、ほとんどの情報が手に入ります。人間がこのように情報過多になったのは、ここ数十年の間。

この情報過多の時代は、ココロの状態をコンディショニングして情報量のコントロールをしないと脳が正常に機能するキャパを超えると言われています。このような見覚えのないストレスを、私はステルスストレスと言っています。

コップ半分の水の重さは大したことはありませんが、長時間ステルスストレスを持ち続けると、意思決定が麻痺し、脳や身体の機能が正常に働かなくなります。

テレビ、新聞、本、ネット、人、動物、あらゆるところから、無限に情報が入り、脳はあなたが興味を持った情報だけを無意識化でふるいにかけ続けています。

現代人の脳はオーバロードの状態です。このままだと個々で正しい意思決定ができなくなり、薬による犯罪などが多発するようになります。

私も含めて現代人は、何かにつけてイライラしています。この原因の一つがステルスストレスということなので、少しずつステルスストレスのコップを下ろしていくことです。


例えば、一日のタスクの絞り込み、テレビやスマホは必要最小限度にする。必要なこと以外、ネットを使わないというように、極力、情報のインプットを減らすことです。

オススメは一日、15分でも良いので「マインドフルネス」を行うことと、もう一つは、睡眠。 「睡眠時間ひとつで人生が変わる」

良かったら参考にして下さい。



【小さな実践】
ストレス・不安・悩みなど、自分でコントロールが「できる」と「できない」を分けて書き出し、できることは行動し、できないことは放置するというこを明確にしておく


 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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