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小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

睡眠中に自動で問題解決する

2017年1月13日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:ビジネスに応用する脳科学

コラムカテゴリ:スクール・習い事

睡眠時間は、
一生の3分の1と言われているけど
睡眠時間が8時間としての仮説なので
個人差があります。



昔、ピアノを習っていた頃の話。

どんなに練習しても
どうしても引っかかるコード進行があって、
初見の譜面にこのコードがあると
「この曲は弾けない」と諦めるほど苦手。

ある時、
どうしても弾きたい好きな曲の中に
この苦手なコードがあり、
何とかそのコードを使わなくすむように
譜面を書き換えたりしたのですが、
曲のイメージが変わってきてダメ。

コードを克服するしかないと再チャレンジ。

やはり弾けません。

何度やっても同じ。
他のコードまで引っかかり始め、
その日は諦めて寝ることにしました。

布団に入っても弾けないことが頭から離れず、
悶々としながらいつの間にか寝てました。


翌日、仕事から帰ると
昨日のことはすっかり忘れ、
いつもの時間に、ピアノの練習を始めたところ
いつも止まる苦手なコードが初めて弾けたのです。

何度か弾いてみて、少しもたつきますが
止まることもなく弾けるのです~♪



他にもこんな事例がありました。

前職の建築の設計で、
狭小住宅のご依頼の中で、部屋の間取りが
どうしてもお客様のご希望に添えず
何度検討しても良い案が浮かびません。

予算をアップしてもらうか、妥協してもらうかを
もう一度お客様と打合せしようと
その夜は早く寝ました。


朝、目が覚めてウツラウツラしている寝床の中で、
突然、間取りのヒントが閃いたので
忘れないうちにすぐスケッチし、3時間ほどで
お客様にとって理想的な間取りができました。



ピアノのコードが弾けたのも、
理想的な間取りができたのも、
実は、こんな理由があったのです。

睡眠というのは、
身体の組織を整えるだけではなく、
起きている時に得た知識や体験を
潜在意識の中で整理しています。


絵の具


この事例のような現象を
レミニセンス現象といいます。

レミニセンス現象とは、
集中力の低下や「飽き」「概念」など、
記憶の整理を邪魔する要素がなくなった時、
つまり、睡眠中に潜在意識の中の膨大な情報を
整理し想起しやすくなった時に起こる現象。


今回の事例では、
睡眠中に潜在意識の中で
細切れになっている情報がリンクして
閃きやテクニックの精神的なブロック解除に
繋がったのですね。


顕在意識は脳全体で言えばわずか数%ですが、
潜在意識の中には膨大な経験や知識が点在し
それらがリンクすると、とてつもない能力が発揮されます。

脳も身体も睡眠中に整えているので
睡眠がいかに大切かがこれで分かりますよね。



【小さな行動】
睡眠の直前に頭の中で問題や課題を整理しておく
目が覚めた時、それをもう一度整理してみる



 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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