コラム
コロナ禍、子どもの問題行動への家族療法のとりくみ
2021年1月27日 公開 / 2021年2月19日更新
コロナ渦において、家族内で長年見ないでおいた「家族関係問題」があらわになっているのかもしれません。お子さんの問題行動、ご夫婦の問題などについてのセッションが増えています。昨年の11月頃からです。
家族療法のアプローチでは、ご相談に来られた方をクライアントさんとして、家族に繰り返されているコミュニケーションパターンや、非言語でただよっている信念、伝統、教義などを読み解いていきます。
通常、家族内に蔓延しているそのような関係性、システムは、意識レベルではまったく気づかれずに、家族のメンバーにじわじわと影響を与えていくものです。
例えば、夫婦の情緒交流に長年の、ズレがあり、そのことを双方が否認していた場合、
子どもたちが身を挺した行動にでることがあります。
子どもたちはお父さんとお母さんが離れてしまう危機、家庭が壊れる危機と取り込み(子どもたちがやる健康的で自然な防衛機構です)を行います。
それらが年代において、クラスでの不仲、先生への暴言、学習の放棄、万引き、ゲームなどへの依存、不登校、閉じこもりなどの症状行動として表面化してきます。
ゆえに、彼らは家族を守ろうとしているのです。
ゆえに、本人に病理を見て、治したり、矯正したりすることではなく、
本人のメタファーを読み取って、大人が受け取ってあげて、本人がその枠割を降ろすことができるようなアプローチをしんぼうづよく行います。
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