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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

セ・パの実力差は存在するのか

2020年12月21日

テーマ:【カフェテラス】

コラムカテゴリ:住宅・建物

セ・パの実力差は私も4年前に指摘しています

私も野球ファンなので、野球関連のSNSをよく見ます。セリーグが弱いのはDH制が無いからだ。と言う識者の意見が大半を占め、セリーグの弱さがプロ野球の衰退に繋がると言う論調に終始しています。
しかし、これは今年の日本シリーズの結果を見て騒がれ始めた事ではありません。
数年前に、私自身が↓の様なコラムを書いています。
プロ野球が面白くない理由
プロ野球も興行商売ですので、見てて感動や勇気を与えてもらわないと、存在意義がありません。

セリーグは不景気の時代に入った

別な見方をすれば、セリーグの危機と言うのは、経済でいうところのリセッションの時代に突入したという事です。
経営者ならピンと来る方がおられるかと思いますが、リセッションは、実は今までの仕組みでは利益が上がらず、別な切り口を探して利益を生み出そうとする試行錯誤の時期です。
世間で常識的に行われていた活動が停滞してしまい、立ち行かなくなってしまう時期です。
セリーグで云えば、テレビ放映収入等で巨人に依存していれば安泰だったので、自球団の経営努力を怠った結果、プロ野球の危機が叫ばれるほど、経営が停滞したとも見て取れます。
景気後退局面では常に起こりうる事です。しかし、その中でも堅実に利益を生み出す会社もあるのです。経営者の手腕が問われるところですが、他人と異なる発想をすれば、世間と同じ不景気の波を被らずに済みます。
パリーグはセリーグに頼らず、そういう努力を重ねてきたのでしょう。メディアへの露出度はセリーグに比べ、多くは有りませんが、日本全国に球団を配置し、地元に根差した独自の球団経営方法を確立し、着実にファンを増やしています。

これからは「寄らば大樹の陰」が通用しない時代

人々は、未知の事態に遭遇した時、失敗しない方法として過去の事例を参考にします。大きな失敗をすることはありませんが、不景気の時代に過去の事例を参考にすると、自分も不景気の波を被る事になります。
これは家造りにも言える事で、大手住宅メーカーの家造りが頭打ちになっています。大手住宅メーカーもリセッションの時代に入っています。それに比べ地域密着型のハウスメーカーの動きが活発で、独自カラーを出して大手の住宅メーカーに流れていた顧客を、取り込んでいます。
今年になって、私のホームページもアクセスが急増し、問い合わせも数多く届く様になりました。コロナの影響では無いとは思いますが、何か注目されている事は肌で感じています。しばらくコラム投稿が疎かになっていましたが、意欲が無くなったのではなく、お陰様で忙しかった為です。
家造りは、多くの人々にとって一生一代で行う人生最大のイベントです。言わば「寄らば大樹の陰」で知名度や人々が認めている会社に頼っていました。
それが今までの家造りでしたが、そこが変化して来たという事は、新たな家造りを人々が模索し始めたと云う事なのでしょう。

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