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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

高気密高断熱住宅の換気は不経済?

2013年2月1日

テーマ:【賢い家造り】

コラムカテゴリ:住宅・建物

高気密高断熱住宅にすると、強制的に換気が必要となるから不経済と考える人がいます。本当でしょうか?

従来の日本の家屋は隙間だらけの家でした。ですので強制的に換気しなくても適当に室内の空気が入れ替わってくれました。これは事実です。マンションの様に気密性が高くなると、人がいるだけで湿度が上がって行きます。冬場に結露で悩んだ方も相当おられると思います。そこで換気扇を用いて、空気を循環させる必要があったのです。

結果として強制換気を行って、不経済になったかと言うと、全く逆の結果でした。同じ容積の空間でもマンションの光熱費は木造の隙間だらけの家より遥かに少なかったのです。
24時間換気をつけっ放しにしている電気代よりも、隙間から逃げ出した熱損失量の方が大きかった事を意味しています。

換気をコントロール出来なければ不経済になるのです。隙間だらけの家では換気をコントロールすることが出来ず、暑い家(寒い家)となり、その分光熱費が上がってしまうのです。

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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(岡田一級建築士事務所)

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