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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

大人がはまるランデブー

2011年12月29日 公開 / 2011年12月30日更新

テーマ:【カフェテラス】

コラムカテゴリ:住宅・建物

ここ二~三日、宵の明星が綺麗です。宵の明星以外に明けの明星も有名ですが、どちらも同じ金星です。
地球から見て、太陽の左側に金星があるときは宵の明星となり、右側にあるときは明けの明星となります。その金星が今、月の傍にあるように見えてじばし見惚れてしまいました。
金星は地球から見て内惑星ですから、月と同じ様に満ち欠けを繰り返します。
大昔買った天体望遠鏡を、屋根裏から引っ張り出して来て覗きました。上弦の金星が倍率100倍でも綺麗に見えます。

今は金星以外にも木星も綺麗に見えています。夜の9時頃には天空に舞い上がります。覗くと縞模様がぼんやりと見えます。縞模様の他にガリレオ衛星と呼ばれる、イオ・ガニメデ・エウロパ・カリストの四大衛星が確認出来ます。暫く眺めていると、衛星が木星の周りを公転しているのが判ります。

恒星も興味を引くものがあります。同じく夜半に天頂近くに達するベテルギウスです。赤みがかった虹色に見えています。この星は近々寿命を迎えます。現在赤色巨星となって大きく膨らんでいるのです。水素を燃やし尽くして今は水素より重い原子の核融合反応で圧力を保っています。水素から核融合反応でヘリウムを作り、ヘリウムからリチウムを作りと云う風に、次々に核融合反応を繰り返して、鉄を作るまで核融合反応が進むと、星の重力が圧力を上回ってしまい、中心に向かって異常な速さで収縮し始めます。中心が瞬時に、超高密度になりますので大爆発を起こします。これが超新星爆発です。この爆発の瞬間に鉄より重い原子が形成されると考えられています。
現在のベテルギウスの状態は、パンパンに膨れ上がった状態で、いつ爆発が起こっても不思議ではありません。この星は地球から640光年しか離れていないため、地球にも少なからず影響があるだろうと思われています。
もしも、爆発の際に発生するX線やγ腺ビームが地球に照射されたら地球上の生物は生きていられません。幸いベテルギウスの自転軸が地球の方向に向いていない事が最近判り、最悪の結果は免れそうです。とは言えもし超新星爆発を起こせば、闇夜でも月夜くらいの明るさになり、昼でも超新星を眺める事が出来るでしょう。

このベテルギウスがあるのがオリオン座。四角い星の配置の中に三ツ星が並んでいます。その三ツ星の横に小さな星の固まりが見えています。それがオリオン星雲です。望遠鏡で覗くと淡いピンク色に見えるはずなのですが、技量が未熟なのかまだしっかり焦点を合わせられず見れていません。

この天体観測熱は暫く冷えそうにありません

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福味健治

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福味健治(岡田一級建築士事務所)

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