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コラム
メラビアンの法則の勘違い
2019年7月11日 公開 / 2020年10月25日更新
私の読者さんは「メラビアンの法則」を聞いたことがあると思います。そう、「言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%」という法則ですね。
話す内容より、見た目が大事という解釈をして、参加者に説明されている講師が意外に多いのには驚きです。確かにメラビアンの法則は、非言語コミュニケーションの重要性を説く法則です。
実はメラビアンの法則の実験は、このような条件の基に行われました。「話の内容・表情やトーンのそれぞれに矛盾があった場合、人はどの情報を最も参考にするかを計測」という前提がありました。
この前提条件がいつの間にか抜け落ちて「言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%」という数字だけがひとり歩きし「内容より話し方や見た目が重要」というような解釈のされ方をしたようです。
法則の応用
では、この法則の本来の意味と、どのように応用すれば良いかお伝えします。シンプルに言うと、言語情報・聴覚情報・視覚情報に矛盾を発生させないことが大切です。
例えば、ネガティブな情報を伝える時は、声のトーンを落としたり、悲しい表情を浮かべる、結論や解決策を伝える時は、一旦、区切ってゆっくりと伝える、ポジティブな情報なら明るい表情で声のトーンを上げる。
同じ情報でも、AIがしゃべるように平坦な口調で話されるより、声に強弱があり、適度な間があったり表情や手振りに変化があると、より伝わりやすくなります。
つまり、非言語コミュニケーションを意識し、情報と話し手の伝え方に違和感がないようにしないと、いくら内容が良くても人の感情は動かないということですね。
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「メラビアンの法則の誤解」
メラビアンの法則をより詳しくお伝えしています
◇「当事者に観えないもの」
非言語コミュニケーションの負のループ
【小さな実践】
映画やドラマから非言語コミュニケーションを観察し、鏡を見ながらトレーニングしてみる
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