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谷澤優花

人を敬う心“接遇”を伝えるビジネスマナーのプロ

谷澤優花(たにざわゆうか)

谷澤優花

コラム

制服の上に羽織るカーディガンのマナーについて

好印象の為に、今すぐできる職場でのマナー

2015年10月2日 / 2016年7月7日更新

職場内で、制服の上に羽織るカーディガンのマナーとは


朝晩と日中の寒暖差もあり、職場内で決められている制服の上にカーディガンを羽織る方の姿も多くなりました。
10月といえば、更衣の時期。ですが、社内や院内で着用する制服にはほとんど上着といったものがない方が多いのではないでしょうか?そのため、みなさん制服の上に羽織る物、つまり「カーディガン」で、調整されていますね。

ですが、ここでお客様・患者さんといった外部から訪れる方の目からは、制服やその上に羽織っているもの、全体的な印象が、どのうように映っているのか…考えたことは、ありますか?

今回は、お客様・患者さんの視点から好印象なカーディガンの選び方にについてわかりやすくご説明していきます。

みなさんがこれから着用しょうと思っているカーディガンを次のStepで、チェックしてみましょう。

1. 職場の雰囲気や、同じ職場て働く人同士の調和が大切といえます。
来訪して、一番に目につくのは、出迎えてくださった方とその職場の雰囲気といった印象です。
特に、お客様に気が付いて、出迎えるまでに少し時間がかかるような職場や医院の場合、お客様・患者さんは、
「誰か受付してくれないかしら…」と、受付周辺を見渡します。その時に、制服を着用しているにも関わらず、それぞれが様々な色合いのカーディガンを羽織っていたら・・・。お客様からすると、バラバラな印象、統率されていない職場のイメージを受けます。様々な色合いのカーディガンは、制服からのイメージとかけ離れ、しいてはその企業・病院のイメージやブランド力にも影響するといえるでしょう。社内や院内でこのことを共有し、制服に似合った色、みんなでそろえる色を決めるのも一つといえます。

2.着用しているカーディガンの機能性にも、気を付けましょう。
カーディガンと一言で言っても、最近では様々なデザインのものが流行していますね。たとえば、袖から見頃の脇の部分が大きく弧を描き、広がりのあるもの。また、女性なら一枚は欲しい、ヒップラインが隠れる長い丈のもの。前立てから裾にかけて、ドレープやフリルのようにボリュームのあるもの。このように最近ではカーディガン一つとっても、目を引く美しさ、女性のウィークポイントを絶妙にカバーしてくれるデザインといったものまで、さまざまなデザインのものが出回っています。

ですが、そのもの自体の美しさ・自分に似合う、体型をカバーしてくれるという羽織りものが、職場にふさわしいかというと、残念ですがそうではありません。もちろん着用してみて似合うものも、選択するうえで大切ですが、仕事の時に羽織るものとなると、その意味合いは変わってきます。
袖の部分が長すぎたり、先ほど述べたように、袖から脇までが広がりのあるものでは、お客様や患者さんに何かお渡ししたり、処置する際に邪魔になったり、引っかかってしまたったりと、機能面で問題があります。
ヒップラインが隠れて長い丈のものも、制服がタイトな場合、みなさん好んで着用していますが、逆に胴長に見え、また、優しい色合いのナース服などの上に黒の丈の長いカーディガンは、見た目も重く、院内の明るい雰囲気を暗くする要因になります。



前立てやカーディガンの裾にフリルがある場合は、確かに着ている方のお顔を立ちを華やかに見せてくれますが、きちんと感のある制服の印象を壊してしまいます。制服を企業や医院で、「これ」と決めたからには、それなりのコンセプトがあるのです。「制服」は、ある意味お客様・患者さんへの『企業・病院からのメッセージ』
色合いで、企業カラーを反映させ、機能性でその職場での仕事をする人の動きのすべてを考慮し、その制服をきちんとみにつけ軽快な動きで業務をこなし、丁寧な対応をする従業員がいてはじめて、企業として、医院として、「安心・信頼」をお届けできるのです。そう考えると、フリルやドレープは、必要でしょうか・・・?

3.デザインが制服の良さを隠してしまっていませんか?
ある研修にうかがった時に、このような方にお会いしたことがあります。大柄な体型でいらっしゃるその方は、それをご自分も自覚しているようで、常にグレーの長めの丈のカーディガンを気にして、着物のように前身頃を重ね合わせ、体型を隠そう隠そうとなさっている・・・。見えるのは、襟の部分と、タイトなスカートのすそ何センチかのみ・・・。
それを周囲から見ると・・・、どうでしょうか。
常にカーディガンを触るばかりに気をとられていること、色合いも膨張色の薄いグレーを着ていることで、余計にボリューム感が出てしまっていること、そして何より自分が本来この企業の社員であるということを、まるで隠そうとしているように見えるそのしぐさに、自分が体型を隠したいという気持ちばかりが先行し、していることが逆に裏目に出ててしまっているな~と、残念に思いました。この方も、研修を通して身だしなみの大切さ、制服の意義と重要性を認識なさって、研修中に早速カーディガンを脱いで、ロールプレイングを行っていました。ipadを使ってご自身がどのように周囲からみえているのかを確認することは、「言われたから直す」ではなく、「自分から良い方向に変えていく」という、自主性を引き出します。

このように、自分の「こうしたい」「これが私のやり方」という気持ちで日々の業務に携わるのではなく、「周囲からどう見えるのか」「私に与えられた企業(医院)の理念や方針はどうなのか」を考えて、『身だしなみ』を整える必要があるのです。

研修で「身だしなみの大切さ」を指導し、改善へと導く為に

このように、寒くなってきたときに着用する羽織りもの一つで、イメージは大きく変わります。
ですが、すぐに目に見えて効果の出る具体的接遇の項目でありながら、実は社内研修でなかなか浸透しないのが、この身だしなみの部分ともいえます。なぜなら、研修を受けた時は、「そうね。大切だわ・・・」と感じて整えるのですが、やはり毎日のこととなると、つい自分の考え・自分のやり方・自分の価値観で身なりを整え、そのことに甘んじるからです。
私が研修で、「身だしなみの大切さ」を指導する場合、必ず行うことは、二つ。
一つは、その企業(医院)の理念・方針をもう一度、全体で再認識すること。
そして、もう一つは、研修の際にみなさんに「千羽鶴」を見せることです。



どんなに企業で働く従業員が増えても、みんなが同じ方向を向き、互いに個性があっても(一枚一枚の折紙の色が違っても)調和と周囲との協調性があれば、この千羽鶴のように一つになれる…と。
これまで私の研修で受講された方々が「そうだ!!」と納得し、すぐに「身だしなみ」改善に取り掛かっていただけている様子をみると、みなさんの気持ちにしっかりと研修での内容が響いてるいるのだと感じます。

まずは、企業・医院の中で、羽織りもの「カーディガン」を見直す。これだけで、これからの季節の受付や職場の雰囲気が改善されます。ぜひ、取り入れてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いたプロ

谷澤優花

谷澤優花(たにざわゆうか)

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