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谷澤優花

人を敬う心“接遇”を伝えるビジネスマナーのプロ

谷澤優花(たにざわゆうか)

谷澤優花

コラム

新年のご挨拶 「あけましておめでとうございます」は、いつまで?

好印象の為に、今すぐできる職場でのマナー

2015年12月27日 / 2018年2月1日更新

新年の挨拶まわりでのビジネマナー

2018年も明けて、さぁ仕事始め。今年の暦では、「あけましておめてとうございます。」は、いつまで言っていいのでしょうか?

新入社員研修を受けた方々も入社して9か月が過ぎ、仕事も慣れてきたことと思います。
新入社員研修では、まだ不慣れでたどたどしかった名刺交換も、うまくスムーズにできるようになってきたのではないでしょうか?今回は、その一般的な名刺交換から少しレベルアップし、新年の挨拶まわりの際に必要なビジネスマナーについて、分かりやすくお伝えしましょう。

新年の挨拶まわりの際には、あらかじめ自分の名刺に朱色の挨拶印を押して準備しておきます。
名刺の隅に押す挨拶印の言葉は、「謹賀新年」か「新年ご挨拶」が一般的です。
新年の挨拶まわりは、おおむね1月7日の「松の内・・・松飾を飾り歳神様をお迎えする時期、つまりお正月らしい期間」までがよいとされています。ただ、暦の上では関西は15日までとしている地域もあるようです。
職種にもよりますが、1月7日までの間に訪問し、目上の方々に敬意を表しより丁寧なご挨拶の意を伝えたいなら、「謹賀新年」を捺印するのがベストです。
年末・年始の休みが長かった年で仕事始めが遅い場合や、15日までの間たくさんの得意先をまわらないといけない営業職の方は、「新年ご挨拶」の名刺印が無難でしょう。

以前は、ご挨拶に伺った際に、先方の担当者も挨拶まわりに出払っているということを察して、名刺に「新年ご挨拶」の捺印をあらかじめ施し、挨拶に来たことをお伝えするツールとして名刺を活用していました。どちらかというと、ご不在の際への配慮として捺印していた新年挨拶の名刺印。近年では、新年名刺交換会の場や得意先の担当者と面識があっても、新年を迎えたご挨拶として、改めて名刺をお渡しすることも多くなりました。



「あけましておめでとうございます」はビジネスでいつまで?

名刺への新年挨拶の捺印については、ご理解いただけたと思いますが・・・
それでは、その捺印した名刺をお渡ししながら、まず最初にお会いした時にお伝えする挨拶「あけましておめでとうございます。」は、ビジネスの上でいつまでなら許されるのでしょうか?

「あけましておめでとう」を使える期間は、一般的にはさきほどお話しした「松の内」まで。
ですから関東なら1月7日まで、関西なら1月15日までとなります。ですが…ビジネスの場合、いつまでも「あけましておめでとう」では、「この人、まだ正月気分が抜けないの?」と思われそうで、使う期間を毎年悩む方も多いと思います。
おすすめするのは、1月7日までは「あけましておめでとうございます。」で冒頭の挨拶は、大丈夫という考え方。関東・関西どちらの地域の方にも、失礼がない期間といえます。
ただ、2016年のように仕事始めが1月4日(月曜日)の場合、1月7日までとなると、4日間と期間も長く、新年挨拶をたくさん受けた方(役職者)にしてみると、「まだ、あけましておめでとうなの?」と思われがち。
どうもこの「あけましておめでとうございます。」という言葉は、晴れやかで新らしい年を迎えた祝いの気持ちを表現するには、もってこいの挨拶言葉なのですが、ビジネスの上でいつまでも会う人会う人に挨拶していたら、今から仕事に取り掛かろうという相手の勤労意欲や新しい年への意気込みとは真逆の祝賀のイメージが強いため、マイナスに受け止められることもしばしばです。それはつまり、あなたのビジネスに対する気持ちやモチベーションを疑われることにもつながります。

2018年の場合、4日(木曜日)から仕事始めの方も多いのではないでしょうか?
4日・5日は、例年通り、「あけましておめでとうございます。」
6日・7日・8日(成人の日)の三連休があるため、仕事上でのおつきあいがある方には、
週の最初の勤務の日となる、9日までは「あけましておめでとうございます。」でも、違和感はないでしょう。
※企業によっては、年始の営業日が9日開始の方もいらっしやることでしょう。
  その場合は、9日は「あけましておめでとうございます。」で冒頭の挨拶は、大丈夫ですが、
  4日よりお仕事なさっている得意先や取引業者の方もいらっしゃいますので、
  自分が長期休暇だったからといって、 いつまでも、「あけましておめでとうございます。」を使って
  ご挨拶するのは、印象が悪くなります。
  相手に対する配慮や心構えとして、ご挨拶の言葉一つですが、気遣いが大切です。

このように、仕事始めが早い年の新年の挨拶は、年始の営業日を起点に2~3日間なら「あけましておめでとうございます。」が、相手にも違和感なく受け止められると考えるのがいいでしょう。
では「あけましておめでとう」を使うのはふさわしくない時期や伺った先の雰囲気によっては、どのように、新年の挨拶の意をお伝えすればいいでしようか…?
そういった場合は、「今年も、よろしくお願いします。」が、
より丁寧ならば「本年も、よろしくお願い申し上げます。」がおすすめです。
得意先で長年に渡り、お取引きいただいている企業には、
「本年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。」がふさわしいでしょう。
使う側も、挨拶を受ける側も、新しい年に新しい気持ちでまたお世話になりますので、改めてご挨拶したいという気持ちが率直に伝わり、印象もいいでしよう。

メールで新年の挨拶を送る場合に気を付けること

メールでのやり取りがビジネスの上でも大きなウエイトを占める昨今、新年のご挨拶も以前とは変わってきました。メールで新年のご挨拶をする方も増えたといっていいでしょう。
その際に気を付けるべきことがあります。

まず一つ目は、件名(タイトル)のつけ方。
「新年ご挨拶 (会社名) (担当者名)」というように、件名を見たらすぐに誰からの新年挨拶かわかるようにすると、相手に気遣いのあるメールとなります。(きっと「新年挨拶」と記載されたタイトルが仕事始めの日には、膨大に送られており、メールアドレスや宛先が表示されたとしても、長い休みの間に急ぎの要件はないかを探す先方のことを考えるならこういった気遣いも大切です。)

二つ目は、一斉送信を避けることです。同じ内容だからと、一斉送信することは、受け取った相手の立場からすると、「手間を省いた⇒面倒だ」と受け取られます。また安易に一斉送信することで、互いに面識のない方のメールアドレスが通知されるといった、個人情報の扱い方を軽視した失礼なメールとなってしまいます。
お得意様・お世話になっている目上の方には、メールではなく年賀状が一番いいということも、お忘れなく。
年賀状をいただいたら、急いでメールで返信したい気持ちもわかりますが、年賀状でお返しすることが基本です。

三つ目は、メールも挨拶まわりと同様、「あけましておめでとうございます。」を使って挨拶の冒頭とするのは、1月7日の松の内までとするのがいいでしょう。
ですが、書き言葉は、話し言葉と違い、目に見えて残るものです。1月7日の松の内がすぎたからといって、年があけて最初に先方とやりとりするメールの冒頭に新年の挨拶がないのも、失礼です。また、言った先から消えてしまう話し言葉と違い、何度も読み返せるメールでは、印象が悪くなります。
そういった場合は、「あけましておめでとうごさいます」ではなく、
「新年のご挨拶を申し上げます。○○株式会社 ○○でございます。
昨年中は、大変お世話になりありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。」といった、書き出しがおすすめです。

このように、「ビジネスマナー」も時代の急速な変化やビジネスで使うツールの普及により、様変わりしてまいりました。
昔ながらの素晴らしい伝統と継承するべき習わしは残しつつも、ビジネスの上ではどうなのか?先方の受け止め方は、どうなのか?を考慮に入れ、その変化を少しずつ取り入れてベストでスマートな応対をしていきたいものです。

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