ローソン、健康診断受けない社員の賞与15%カット：労働安全衛生法／千葉県　市川市　社会保険労務士

2012年12月26日公開 / 2013年2月6日更新

テーマ：労働安全衛生法

コラムカテゴリ：ビジネス

ローソンが、健康診断を受診しない社員の賞与を15％カットするそうです。また、直属上司の賞与も10％カットだそうです。来年2013年より導入予定とのこと。

労働安全衛生法（第66条）では、企業は、年1回定期に健康診断を受診させなければならない、とされています。受診させない企業は、罰則（第120条）もあって、「50万円以下の罰金」が課される可能性があります。ただし、1回目は注意で済むかもしれませんが・・。
ローソンでは、受診させようとしても仕事が忙しいなどの理由で、実際受診する社員は83％だそうです。上記の通り、健康診断を受けさせないことは、コンプライアンスに引っかかってしまうことと、体調不良などが分からずに仕事ができなくなってしまう社員を減らしたいということで、このような強制措置を取ったのでしょう。他の企業においても、参考になるかもしれません。
また、健康診断を受診することは業務命令でもある訳で、それを受診しないことは業務命令違反として就業規則上、懲戒処分にすることも可能です。

この記事を書いたプロ

労務管理（給与計算含む）と人事・賃金体系整備に精通した社労士

影山正伸（影山社会保険労務士事務所）

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