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松本尚典

年商5億円の壁を突破したい社長のための経営コンサルタント

松本尚典(まつもとよしのり) / 経営コンサルタント

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コラム

副業の「小遣い稼ぎ」のレベル 年商30万円の壁を突破する

2020年3月18日 公開 / 2022年9月26日更新

テーマ:副業 起業 独立

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 副業 おすすめ事業計画書ビジネスモデル

事業の第一歩は、年商30万円超え?


年商30万円?
それって、そもそも事業の売り上げではないでしょ?

そう皆さん思うと思います。

しかし、はじめてゼロから事業を開始する人にとって、まずお金を稼ぐこと自体が、非常に大変です。大変なのに、この年商30万円では、全く食えません。ですから、僕は、この壁でつかえている人には、独立はお勧めしません。まず、本業の仕事をきちんとこなしながら、副業の方式で、この壁を突破するところに持っていくことが、事業の第一段階です。

仮に、独立をしてしまってから、この壁でつかえてしまうと、資本金を食いつぶし、「離陸ができないで海に落ちてしまう」飛行機のようなことになります。

これを笑っている人!
あなたも、笑えないのですよ。

事実、副業をやっている方の、副業での平均月収は、月額25,000程度。つまり、副業といってみても、学生アルバイトの収入すら副業で稼げていない人が、半分程度いるのです。

また、事業を創業して、ひと月で店じまいという企業も、多数あるのです。

これらの人や企業は、年商30万円の壁すら、こえられなかったわけです。

つまり、副業であれ、独立であれ、まず、年商30万円を超えるということは、立派な第一段階の目標なのです。

付加価値をつける、ビジネスモデルを作る


では、この30万円の壁にぶつかるヒトは、どこに問題があるのでしょうか?

事業を行う場合、例えば、物販を行うのではあれば、まず、商品を仕入れ、そこに付加価値をつけて、販売する必要があります。

どこかで、テキトーに調達してきた商品を、サイトなどで転売するだけの安易なビジネスは、殆ど付加価を生みだしていません。幕末の志士たちの時代のビジネスモデルであれば、日本にない西洋の物品を、そのまま船に乗せて運んで売れば、利益になりました。

しかし、現代は、ネット通販で、誰もが、情報を即時に入手し、発展した物流システムを使って、モノを容易に手に入れられる時代です。従って、情報の偏在を利用して転売利益をえるビジネスなどを立ち上げても、即、行き詰ってしまいます。

また、誰にでも考え出せるようなコンテンツをコンサルと称して、セミナーなどで有料に販売しても、そのような情報は、今や、インターネットですぐ入手できてしまいますので、これも行き詰ってしまいます。精神論や、マインドを強化するようなコンテンツも、そのようなセミナーを必要とする精神的に弱い人が、コストを支払い続けることはできませんから、これも行き詰ります。

ビジネスを成立させ、そこで利益を生み続けるためには、商品やサービスに独自の付加価値が不可欠です。お客様が、おカネを支払って購入するに値すると考え続ける価値を、きちんと付加し、提供をし続けることが重要です。

付加価値と生産性、それに利益の関係


ビジネスというものは、自分(または自社)が保有する、ヒト・モノ・カネ・情報という経営資源を活用して、商品に付加価値をつけ、これを販売することにより、その付加価値の分が、利益として残る、というのが、その本質です。

その付加価値をどれだけ、効率的に生みだすことができるか、という指標が生産性と呼ばれる経営指標です。

僕たち、経営コンサルタントは、企業の長期的な財務分析を行う際、この生産性に着目しますが、それは、生産性が、利益の源泉である、付加価値をいかに効果的に生みだしているかということを示している指標だからです。

年商30万円の壁というのは、まず、経営資源の最も基本的なものを取り揃え、そこから付加価値を生んでみて、利益を残すことができる、という初期段階でぶつかる壁です。

30万円の壁を突破するには?


これを突破するには、どうすればよいのでしょうか?

まず、しっかりと、自社の生み出す付加価値を見極めること。
そして、それを生みだす経営資源の最初の段階のものを揃えること。
これが試験的に動かせるようになれば、ビジネスモデルが出来たことになります。

そして、試験的に、そのビジネスモデルを動かして、売り上げをあげてみる段階。これが、年商30万円を突破する段階です。

このビジネスモデルがきちんとできあがり、年商30万円を超えれば、企業の売り上げは、次の段階である、年商300万円の壁 のレベルまで上がっていきます。

[囲み装飾]松本尚典の中小企業経営者支援コンサルティングサービス

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