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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

橋下市長の舌禍に思う

2013年5月21日

テーマ:【カフェテラス】

コラムカテゴリ:住宅・建物

市長の立場で、また党の代表の立場で、なんでまあ、あんな事をしゃべったのかと思ってしまいます。
権力を握ると市民感情が見えなくなるのでしょうか。権力なんて握ったことの無い人間からは想像もつきませんが・・・・

ただ、慰安婦問題を考えるには良い機会にはなりました。今国会で野党が慰安婦問題発言について政府としての姿勢を、鬼の首と取った様に追及しています。
女性の人権を無視するかの様な発言は許し難い。それはそうです。
しかし、追及するのはそこでしょうか。

事の起こりは戦争です。人が人を合法的に殺せる時代に起こった出来事です。最も大切に扱われるべき人命が上官の命令ひとつで簡単に奪える時代の話しです。人権以上に大切な人命がいとも簡単に奪えた時代の話しです。この狂気の時代の出来事を、平和な時代の人間が平和な時代の道徳に則って批判出来るのでしょうか。

人権を凌辱する話しは戦争にはつきものです。慰安婦問題だけが何も特別な話しではありません。湾岸戦争やイラク戦争でも捕虜の虐待等の残虐行為は報道されています。

橋下市長の発言はなんともお粗末な、海外に対しても恥ずかしい言動ですが、それを鬼の首と取ったかの様に捲し立てる野党やメディアの姿勢も情けないと感じてしまいます。

今後、慰安婦問題が二度と起こらない様にするには、戦争・紛争の種を一つでも多く取り去る努力をする事ではないでしょうか。戦争と云う狂気の時代に突入すれば、第二第三の慰安婦問題が発生します。
その点を、何故政治家やメディアは追及しないのでしょうか。今、日本は急速に軍備増強の道を歩んでいます。自衛隊も近いうちに正式に軍隊として位置づけされるようになるでしょう。
「軍隊があるから戦争が起こると云う単純なものでない。」「逆に抑止力になるから軍隊が平和を維持出来る。」と云う考えもあります。その点を深く議論する事こそが慰安婦問題の本質ではないでしょうか。

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福味健治

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福味健治(岡田一級建築士事務所)

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