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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

羽アリの季節です。

2013年5月22日

テーマ:【メンテナンス】

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 耐震補強

この季節、羽アリが羽化し始めます。
朝方、路地の壁一面に羽のついた蟻が現れると、その壁の中にシロアリの巣があります。
シロアリにはイエシロアリとヤマトシロアリの二種類が日本ではよく見られます。ヤマトシロアリは土台近辺の木を集中的に食べ荒らすのに対し、イエシロアリは一旦上に登って上から下へと食い進みます。
どちらも放置しておくと、家の強度に重大な支障を来たしますので、発見すると直ちに対策を取ることです。

シロアリは羽化して飛び回って直ぐに家の木を蝕む訳ではありません。一旦土の中に入り込みます。土の中でコロニーを造ってから、基礎を伝って土台に取り付きます。ですので、木を直接土に付けない事がシロアリ予防の原則です。リフォームする際、床下全面にコンクリートを打つと耐震補強にもなりますし、シロアリ対策にもなります。シロアリだけを考えれば路地もコンクリートで固める方が安心です。
そして、外壁回りにモノを置いて暗がりを作らないことです。シロアリは暗くて湿った場所を好みます。
明るくて乾燥した場所では生きていけません。

カンザイシロアリの様に例外的なシロアリも日本で観測され始めていいますので、羽アリを見かければ直ぐに駆除業者に連絡を取る事です。

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福味健治(岡田一級建築士事務所)

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