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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

頭の良い子が育つ家

2013年4月9日

テーマ:【カフェテラス】

コラムカテゴリ:住宅・建物

最近、脳科学の本ばかり読んでいます。建築関係の書籍に面白いものが無くなったのが主な原因ですが、脳科学の本は面白いです。色々と建築に役立つ内要が盛り込まれています。
IQ(知能指数)の良い悪いは、脳の一番外側の組織大脳新皮質の厚みに比例するらしいのです。その厚みは、生後6〜7歳くらいにどれだけ多くの刺激を受けるかによって変わると言われています。
その年頃に脳に良い刺激を与えてやると、頭の良い子に育ちます。ここで云う頭に刺激を与えるとは、現在の日本の教育の主流である、知識を詰め込むのとは少し異なります。

人間の脳は筋肉組織に非常によく似ている事が判ってきました。つまり鍛えれば鍛える程、丈夫になるのです。但し、脳には入力するサイクルと出力するサイクルが別々にあり、入出力をバランス良く鍛えないと頭が良くならないのです。現在の勉強法は入力に偏り過ぎています。知識を詰め込む事も大切ですが、詰め込んだ知識をどう出力するかの方が遥かに重要なのです。
簡単な例を挙げますと、スケートの教則本を読んだだけでは、スケートは上達しないのです。別の例を挙げますと、英語の本を読んだだけでは、イギリス人やアメリカ人と上手に会話出来ないのです。
子供部屋や勉強部屋で入力に集中させることは可能ですが、今の部屋の形態では出力には向きません。出力には部屋の外に出て、入力によって頭に描いたイメージを出力し、他の人に見てもらうことによって、初めて上達の道を歩み出すのです。
子供部屋と云う箱を与えただけでは、子供は決して賢くは育ちません。

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福味健治(岡田一級建築士事務所)

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