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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

皇居散策

2012年5月28日 公開 / 2014年5月23日更新

テーマ:【カフェテラス】

コラムカテゴリ:住宅・建物


東京出張の帰り、新幹線の乗車時間に余裕があったので、皇居を散策しました。東京駅が改築工事の最中で、明治の建築家の巨匠、辰野金吾の設計した東京駅の外観が再現されていました。駅舎の両端の建物の屋根が、今まではやや角ばったデザインになっていましたが、写真の様に丸い屋根に変りました。このドーム状の屋根はロシアビザンチン様式の影響を受けています。御茶ノ水にあるロシア聖教のニコライ堂もこの様式の屋根です。
皇居まで、丸の内のビル街を西に向かいますが、就学旅行で訪れた時の面影は全くありません。全て高層ビルに建替えられて、それも一目でお金を掛けているのが判るデザインです。皇居のお膝元で恥ずかしい建物は建てられないと思ったのか、皇居のスケールに圧倒されないように対抗心を燃やしたのか、わかりませんが、皇居を見下ろす様にビル街が形成されています。
和田倉門から皇居を見ると、無数のジョガーがジョギングしていました。まるでマラソン大会があるかの様ですが、三々五々人が好き勝手に走っていますので、ただジョギングの様です。皇居は一周5kmで走りやすいのと、場所柄治安が良いので誰でも気軽に走れる様です。
和田倉門から桔梗門を回って、坂下門まで来ると誰も人がいません。衛士が此方を見るでなく見ないでなく、絶妙の雰囲気でそれ以上近づくなと態度で示しています。
そこはスルーして正門二重橋に向かいます。

写真では見慣れていても、やはり実物を見ると重みが伝わってきます。
この日天皇陛下はイギリスに行っておられ、皇居にはご不在でしたが、ここに立って見ると、近世の日本の歴史の重さを感じると同時に、親近感も沸いてきました。

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福味健治

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福味健治(岡田一級建築士事務所)

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