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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

秋の夜長、星を眺めに行きませんか?

2011年10月26日 公開 / 2014年5月23日更新

テーマ:【カフェテラス】

コラムカテゴリ:住宅・建物

秋は空気が澄んで来ます。夏に比べ大気中の湿度が減り、その分透明感が増すようです。丁度この時期、夏の星座から冬の星座へ主役が入れ替わる時期です。
最近、星の世界で話題になっているのが、オリオン座のベテルギウス。
オリオン座は冬の星座の代表格ですが、その中の一際目立つ赤い星がベテルギウスです。この星はまもなく寿命を迎えます。
永遠に思える星ですが、星にも寿命があります。太陽も同じです。水素を燃料にして核融合反応を繰り返して、100億年に渡って燃え続けます。やがて燃料の水素がもえつきて、核融合反応によって生成されたヘリウムを燃料として核融合反応を続けます。こうしてどんどん質量の重い元素を生成しながら最後は鉄まで核融合反応で作り出しますが、その後は超新星爆発と云って、大爆発を起こして星の終焉となります。その爆発の一瞬で鉄より重い元素が生成されると考えられています。そのため鉄より重い金は希少金属なのです。
話が脱線しましたが、ベテルギウスに話しを戻しますと、この星は太陽の20倍の質量があります。その為核融合反応も急速に進んでいます。
今は星の内部圧力が極限に達していて、表面にコブの様な腫れ物が出来た様な状態になっていることが、光の偏光具合から観測されています。
地球からは1000年に一度くらい、超新星爆発が観測されます。藤原定家の明月記に蟹座の超新星爆発の記述が残されていて、世界最古の超新星観測記事とされています。
ベテルギウスは、地球から640光年と、お隣と云っても良いくらいの近さにあります。もし超新星爆発を起こせば、地球にも少なからず影響があるのではと云う学者もいるくらいです。
そんなベテルギウスを大望遠鏡で眺めるチャンスがあります。



京都産業大学が、11/12・11/26・12/3・12/17の各土曜日に学園内にある神山天文台を一般公開しています。事前申し込みも必要なく、見学費用もいりません。その日が晴れていて、高校生以上であれば誰でも観測するチャンスがあります。望遠鏡による観望会は5時15分より8時までとなっています。最終受付が7時半までですので、今日は晴れそうだと思えば一度足を伸ばしてください。場所は京都市北区上加茂本山京都産業大学内です。
才色兼備・眉目秀麗な女性学芸員さんの解説付きです。

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