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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

省エネ住宅と窓

2015年8月17日 公開 / 2015年8月28日更新

テーマ:【エコ住宅】

コラムカテゴリ:住宅・建物

平均的な住宅を考えて、断熱材選びのコツを前回書きました。
http://mbp-japan.com/osaka/oado/column/26878/

でも断熱材だけで温熱性能の良い家が出来上がる訳ではありません。
断熱性能の指標であるQ値は、屋根・外壁・床・開口部の熱損失係数に換気により流出入する空気の熱損失係数を加えたものです。部位ごとに箇条書きしますと。
屋根     0.22
外壁     0.51
床      0.14
開口部   0.74
換気    0.42
合計    2.03
となります。外壁は述べ面積が大きいので当然数値は上がりますが、せいぜい外壁面積の30%ほどの開口部が外壁の1.5倍ほどの係数になっているのには驚きます。
断熱材は出来るだけ安いものを選び、その分開口部にお金をかける方が、より省エネ的であることがわかります。
上記開口部の熱損失0.74は、最も普及しているアルミサッシュにペアガラスを入れた仕様です。
それをもう少しお金を掛けてアルミ樹脂複合サッシュにして、ペアガラスの代わりにLow-Eペアガラスで試算しますと
0.74→0.44まで下がり、Q値は1.73まで下がります。

関連記事
省エネ住宅と換気 http://mbp-japan.com/osaka/oado/column/26971/

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