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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

免震住宅の火災対策

2012年3月3日 公開 / 2014年5月23日更新

テーマ:【免震住宅・地震対策】

コラムカテゴリ:住宅・建物


●免震住宅を安く造るには
免震装置は安くはなりましたが、それでも350~400万円程度します。
ローコストに造ろうと思えば、出来るだけ一階部分の床面積を小さくする必要があります。
一階床面積20坪の二階建ての家を建てると延べ坪は40坪になりますが、一階床面積15坪の三階建てを建てますと、延べ坪45坪となり、二階建ての40坪を上回る面積を確保出来ますが、免震装置は5坪分安く上がります。建築坪単価に直しますと。木造二階建てでしたら10万円/坪になりますが、木造三階建てなら7.7万円/坪で済みます。

●耐火建築物との相性
日本木造住宅産業協会(木住協)の認定工法で、木造耐火建築物への道が開けました。木造住宅でも4階建ての道が開けたのです。木造の4階建ての共同住宅を建てる事もできますので、それに免震装置をとりいれますと、地震にも家事にも強いマンションが出来上がります。今までに無い安価で、火災や地震に強いマンションができるのです。

●密集地域の免震住宅
木住協の耐火建築認定工法を採用すると、都市の密集地域での免震住宅も可能になります。密集地域は防火地域に指定されている場合が多く、今までは木造での建設は不可能でした。木造耐火建築物にすると、地震時の街全体が燃える様な火災でも、助かる可能性が出てきます。(認定は1時間耐火ですので、それ以上火災の時間が続くと延焼の恐れがあります)

●免震住宅と都市型住宅の相性
一階床面積を押さえることの出来る都市型住宅は、免震住宅と相性が合います。火災で類焼するのが心配でしたが、木住協の耐火認定工法を用いる事により、地震にも火災にも強い住宅にすることが出来ます。

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福味健治(岡田一級建築士事務所)

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