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兵庫県高砂市立米田幼稚園での教育講演会「自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方」

2016年10月23日 公開 / 2021年2月9日更新

テーマ:教育・人権講演会

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

 10月19日は高砂市立米田幼稚園での教育講演会でした。
 テーマは「自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方」。
 聞いてくださるのは保護者の方約100名です。






 先日、大阪のある小学校に講演に行った時、一人のお母さんからこんな相談を受けました。

 「小学校1年生の男の子なんですけど、私がスキンシップを取ろうとしたり、ハグしようとするととても嫌がって逃げ回るんです。どうしてなんでしょうか?そんな場合はどうしたらいいですか?」

そうですか・・
 ふつうそのくらいの年齢ですとまだまだハグしてもらえるのは嬉しいものですけどね・・
 ところでご主人との夫婦仲はどうですか?

 「別に悪くありません」

 そうですか。では、ご自身のお父さんお母さんとの仲は?

 「母とはうまくいってますし、父とも最近はうまくいってます。」

 なるほど・・。
 ご主人ともうまくいってるし、お父さんお母さんともうまくいってる・・。
 では、ご主人のご両親とはどうですか?

 「おつきあいしていません。」

 よく聞いてみると、ご主人のご実家とは絶縁状態でこの方がお付き合いを拒絶されているとのことでした。

 そうでしたか。
 子どもさんはあなたからの接触を拒絶されているし、あなたも義理のご両親からの接触を拒絶されている。
 そっくりの構図ですね。
 あなたが子どもさんからスキンシップを拒絶されてとても寂しい思いをされて悩まれているように、ご主人のご両親も接触を断たれて寂しい思いをされ、そのことで悩まれているんじゃないでしょうか。
 それをその子が身を以て教えてくれてくれているんじゃないでしょうか。
 この二つの問題はリンクしあっていて、あなたが義理のご両親を許してあげて、また仲良くお付き合いされるようになれば、子どもさんも素直になってスキンシップを嫌がらないようになるかもしれませんね。





 
 そうお話しすると、その方はハッと気づかれたような顔をしておられました。

 子どもに問題が起きますと親は子どもを変えよう変えようとしますが、
 本当は自分の心のありようや物の考え方、価値観、または夫婦関係や自分の両親への思い、お姑さんとの関係、そんなものを今一度見直すことで子どもの問題が自然に解決していくことがあります。
 どうぞ、皆さん、子どもさんに何か問題が起こったときは、あせって子どもを変えようとするのではなく、自分のありようを一度静かに振り返ってみて下さい。


 そうお話ししたあと資料をもとに具体例や実例を交えて解説していきました。

   < 自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方 >
       ~ 自己肯定感を育てる関わり ~

     1、幸せを受け取る(子どもの存在を喜ぶ)

     2、そのままを愛する(変えようとしない)

     3、子どもの善さを見る(尊敬する)

     4、話を聴く(口を挟まず最後まで)

     5、気持ちを理解しようとする(押しつけない)

     6、信じて任す(管理者ではなく援助者になる)

     7、弱さや欠点を受け入れる(許し合う)







 これは何も7つ全部やる必要はありません。
 この中の一つで結構です。
 自分が「これはいいなぁ」と思われることを心がけてもらえればそれで十分です。
 子育てには教科書もマニュアルもありません。
 誰にでも当てはまる正しい子育てなんてものはないのです。
 ですから、自分らしい子育てができればもうそれで十分なのです。

 今から話します私の言葉、話の内容は重要ではありません。
 私の話を聞かれてみなさんのお心に生まれる気づきや思い、
 それがみなさんに「自分らしい子育て」とは何かを教えてくれます。
 ですからどうぞ私の言葉ではなく、みなさんの心の声に耳をすませて
 私の話を聞いてください。

 そのように前置きをしてお話をしました。

 
 幸せになれる魔法の呪文も紹介しました。

 「私の人生の中で一番幸せで、一番幸運なことはあなたと結婚できたこと。ありがとうね、私と結婚してくれて。私、あなたと結婚してからずーっと幸せやで。ありがとう。」

 この魔法の呪文を唱えるのに気持ちはいりません。
 思ってなくていいいのです。
 ただ、唱えたら幸せになれるのです。
 
 実はこの通り呪文をご主人に唱えられた方がおられましてね、
 その方が僕のブログにコメントくださってね、
 こう書かれてありました。

 「この言葉を唱えて一番変わったのは私の心でした。主人への感謝の思いや許す思いが湧いてきました。」

 そうなんですね。
 この魔法の呪文は、自分の頑な心を柔らかくし、感謝や許す気持ちを蘇らせてくれる呪文なんですね。
 
 幸せはなるものではなくて気づくもの。
 
 大切なのはこれから幸せになろうと努力することではなくて、今すでに幸せであったと気づくことなんだと思います。


 そのようにお話ししました。
 みなさん大変熱心に聞いてくださいました。
 ありがとうございました。
 またお会いできる日を楽しみにしています。
 もし、今日講演を聞かれた方でこのブログをご覧になられている方がおられましたら、講演会の感想等コメントいただけるととても嬉しいです。




        < リンク >

 講演紹介動画「笑って感動して心が軽くなる講演」
 https://www.youtube.com/watch?v=IJgivKVQttk

 講演紹介動画「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」 
 https://www.youtube.com/watch?v=2WVpUz5AnPc

 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/

 不登校でお悩みなら
 http://www.hariat.co.jp/ksg/futoukou.htm

 親も子も幸せに成長していくヒントがいっぱい!
 ブログ「長谷川満の親学講座」
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/

 気づきがいっぱい!子育てコラム「あなたのままで100点満点」
 http://www.koushinococoro.com/magazine/kyouiku/hasegawa_100/

 感動!心が軽くなる!子育て講演については
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/service2/





 追記:第43回ペアレントセミナーのご案内。

   『子育ては自己成長力に任すと上手くいく』

 子育ては不安と悩みと自己嫌悪の連続です。
 子育てはお母さん一人が頑張ったところで上手く行くはずがありません。
 発達の遅れの心配、勉強の心配、不登校、発達障害傾向のある子、・・。 
 そういった問題に対してお母さん一人でなんとかしなきゃと頑張るとかえって逆効果になることも。そんな時は子どもの内にある『自己成長力』を生かすことで自然と解決していくことが多くあるのです。
 子どもの『自己成長力』を信頼する子育てと、何もかも親が考え親が何とかしてやらないと頑張る子育て、子どもにとって幸せなのはどちらでしょうか。
 今回のペアレントセミナーは拙著『あなたも子どももそのままでいい』から「受け取ることは与えること」「子どもという自然に謙虚であれ」「遊びを通して知・情・意が育つ」「自分以外の人を幸せにすることはできない」という4つのテーマについて、参加者の皆さんと一緒に考え、話し合いたいと思っています。皆様の様々な角度からのご意見をお伺いするのを楽しみにしています。 

      第43回 概要
    参加費)1000円(高校生以下無料
   参加資格)どなたでも参加出来ます。
     日時)11月 13日 (日)
    PM 2:20~3:50
     (開場 2:00)
    場所)加古川総合庁舎1階「かこむ」
       講座研修室
    主催)家庭教師システム学院
問合せ)079(422)8028

この記事を書いたプロ

長谷川満

子どもの自信とやる気を引き出す教育のプロ

長谷川満(家庭教師システム学院)

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