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コラム
柱状改良と杭の違い
2018年10月20日 公開 / 2018年10月22日更新
柱状改良とは
地盤改良は表層改良と柱状改良に大別されます。両方とも軟弱な地盤を改良剤で締め固める事を目的としています。表層改良は深さ2m以内(バックフォーの爪で掘れる範囲)の軟弱層を改良するのに用い、柱状改良はそれ以深の改良に用います。地面を大きなドリルで穴を開け、改良材を混入させながら、土を固めていきます。ドリルの穴が柱状に並びますので柱状改良といいます。
杭工事に比べて、安価で工期も早い為、住宅に多く用いられます。
柱状改良も杭打ちも似たような機械を用いますので、柱状改良も杭工事の様に思われますが、杭とは違い垂直に受る荷重のみを支持します。曲げには無抵抗ですので、基礎とは縁を切るような状態で施工します。そのため、液状化の恐れのある斜面地や、地滑りの恐れのある場所には不向きです。
杭工事とは
杭工事とは建物の重量を直接、支持層にまで伝える柱状の構造物です。杭には木杭、鋼管杭、コンクリート杭等があり、住宅には鋼管杭が多く用いられます。柱状改良が、地盤面より5m程度の深さまでしか耐えられないのに対し、杭はそれ以深でも施工が可能です。柱状改良とは異なり、曲げにも抵抗するため、杭と基礎は鉄筋で緊結します。そのため液状化等が発生しても、不動沈下は起こりにくいとされています。柱状改良よりも高価で、工期も掛かりますが、お金を掛けた分頑丈な家になります。
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