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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

住宅の換気方法

2016年1月25日 公開 / 2016年2月4日更新

テーマ:【エコ住宅】

コラムカテゴリ:住宅・建物

シックハウスの問題が表面化するようになって、新築の住宅には24時間回しっぱなしにする換気扇の設置が義務化されました。換気扇と云っても換気方法は3種類に分かれます。
第一種換気
排気と給気を同時に行うシステムです。
第二種換気
給気を換気扇等の機械に委ね、排気はガラリを通って自然に排気されます。
第三種換気
給気をガラリを通して自然に委ね、排気を換気扇等の機械で強制的に排気されます。

換気扇として大勢の方がイメージするのは第三種換気扇です。安価で壁に穴を開けるだけで簡単に設置出来ます。
ローコスト住宅等で多用されています。デメリットは折角空調した室内の空気をそのまま排気しますので、空調されていない熱い(寒い)外気がそのまま流入することです。二時間で全部の空気が入れ替わる量を排出しますので、一日に12回空気が入れ替わる計算になります。その度に快適な室温に調整しないといけませんので、光熱費は上昇します。
第二種換気のメリット・デメリットも第三種換気と同様です。一つ優れているのは、室内が常に正圧になりますので、床下の防蟻処理された薬品臭が部屋に入り込まない事です。
最も優れているのは第一種換気です。値段は高価になりますが、熱交換して給排気出来ますので、使えば使うほど光熱費が割安になり、長期的にみるとお得感が増します。

第一種換気は二つに分類されます。潜熱換気と顕熱換気です。違いは空気中に含まれる水蒸気をそのまま排出するか水蒸気を室内に還元するかです。
(潜熱換気・顕熱換気とは→http://mbp-japan.com/osaka/oado/column/27846/

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福味健治(岡田一級建築士事務所)

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