コラム
漢方薬の効くメカニズム その1
2017年8月2日 公開 / 2021年3月1日更新
皆さんこんにちは。
2017年度の大学講義も終わりホッとしています。今年は4時間超えの長い講義となりました。学生の皆様にはご迷惑をおかけしましたが、大変充実した時間を過ごすことができました。ありがとうございます。
さて、今回のお話は、大学で講義をした内容を元に漢方の効くメカニズムを書いてみることにします。少しボリュウムがありますので、数回にわたって連載をしてみたいと思います。決して難しい内容ではありませんので、ぜひ最後までおつき合いください。
漢方薬の味はいかがですか
皆様が今飲んでいる漢方薬、お味はいかがでしょうか。甘いですか、苦いですか、草根木皮で作られたものですから、やはり美味しくはないですよね。私も20年間服用していますが、初めのころは飲むことが苦痛でした。それが今ではお茶がわりに飲めています。実に不思議です。同じ漢方薬なのに日によって味が違って感じることはありませんか。かぜの引きはじめに使う「葛根湯」はどうしても苦手の味ですが風邪を引いた時には普通に飲めるからこれもまた不思議なことです。舌の表面には味覚を感じ取る場所があるのですが、必要な漢方薬を吸収しやすくするために、不味く感じる場所を鈍くさせているのかもしれません。このことは脳の働きにも似ていて、興味があることは覚えも早いが、嫌いな勉強は記憶できないことに似ています。漢方を選ぶ上でも以外と大切な感覚です。
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