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谷津吉美

女性の悩みをやさしく包み込む漢方薬のプロ

谷津吉美(やつよしみ) / 薬剤師

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コラム

目に見えない大切なもの 「気」

2017年7月21日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:東洋医学の知恵袋

コラムカテゴリ:医療・病院



さて、今回のお話は、「気」です。目に見えるものではありませんが、気分、やる気、病気とよく使われている「気」は、数千年前の中国の偉い先生方は「生命のエレルギーの源」と考えていたようです。よって気が少なくなると病気になります。気を補う薬草の代表が「朝鮮人参」です。当時は病気の治し方や薬となるものの情報はほとんど無く、人間の鋭い感性のみが頼りでした。植物たちから発せられる「気」を感じ、弱っている身体にどの薬草が効きそうのかをイメージして漢方薬を作り上げていったのです。ちなみに朝鮮人参は、その形が人の姿に似ていることから人全体に元気を与える薬草として貴重なものでした。「病は気から」と言う言葉があるように、現代医学的に言うと気の病とは自律神経の乱れや、うつ病などに近いと考えます。「気」は体の中を循環していると健康で、滞ると病気になります。「気滞(きたい)」は、咽や、胸で起こりやすく、紫蘇の葉や、ホウノキの皮の香りで循環させます。「上衝」は、上がり性の方でニッキ、甘草をもって循環させます。気が巡ると、血流もよくなるため目の疲れや、肩こり、冷え症も改善させる例があります。また、運動によっても気のめぐりは良くなります。
新しいことに挑戦していく気持ちも、よく気をめぐらすことに繋がると思います。

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