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神野沙樹

「活き生き組織」をともに作る社会保険労務士

神野沙樹(かみのさき) / 社会保険労務士

株式会社Niesul(ニースル社労士事務所併設)

コラム

【社員合宿研修】「行きたくない」を「行ってよかった」に変える5つのこと(参加者編)

2019年9月18日 公開 / 2021年8月13日更新

テーマ:いきいき職場づくり(組織活性)

コラムカテゴリ:ビジネス

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「合宿研修を実施します。あなたも参加してください」
そう上司から言われたとき、「行きたくないな?」「面倒だなぁ?」と思ったあなた。

確かに、何をさせられるか分からないし、
何より会社の人とずっと一緒に過ごすなんて…と思うあなた。

しかし、参加しなければならないことには変わりません。

「貴重な時間を使って参加する」ので、
一つでも二つでも自分なりに楽しめる方法を見つけてみませんか?

このコラムでは、参加者サイドからみた
「行きたくない」を「行ってよかった」に変える3つの工夫をご紹介します。

◎関連コラム
【社員合宿研修】「行きたくない」を「行ってよかった」に変える6つの工夫(主催者編)

そもそも社員研修と合宿、何が違うの?


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このコラムは、参加者サイドから見た
「行きたくない」を「行ってよかった」に変える工夫です。

主催者サイドから見た工夫はこちらをご覧ください。

◎関連コラム
【社員合宿研修】「行きたくない」を「行ってよかった」に変える6つの工夫(主催者編)

わざわざ合宿にしなくても、社内や会社の近場で研修にすれば良いのに…
そう感じた方もいらっしゃるはず。

しかし、一般に言う「研修」と「合宿」は違います。

まずは、その違いから見ていきましょう。

大きな違いは3つ。

1.場所が違う

研修は、会議室で実施されることが多いです。
しかし、合宿は多くは、次のような場所で開催されます。

・古民家を改修した宿泊施設
・自然豊かな場所
・都市圏から少し離れた宿泊施設(林間学校など)
・都市圏の宿泊施設

場所の違いから、
服装なども合宿の方が普段着(ラフな格好)で参加することの方が多いでしょう。


2.時間が違う

研修は、1~2時間のものから、2日・3日かけることもあります。
しかし、その多くは就業時間内、
あるいは就業時間外であっても限られた時間数の中で行います。

合宿は、日帰りの場合もありますが、多くの場合1泊2日など宿泊します。


3.話す「内容」が違う

研修では、コミュニケーション研修やマナー研修、コンプライアンス研修など、
知識やスキルを高めるための内容が多いです。

一方、合宿は、理念合宿、ビジョン合宿、幹部研修、新入社員研修など、
どちらかというとじっくり考え、話して共有する、
あるいは協働体験するカリキュラムが多いです。

これはひとえに、1・2でふれたように、環境や使える時間が違うためです。

研修では、「さっきまで仕事をしていた」という方が、
気持ちの切り替えを行う間も無く参加することが多々あります。

また、「じっくり考える」より
「短時間で成果を出す」ということが求められることも多いでしょう。

このように考えると、合宿は、会議室で行う社員研修では得られない、
あるいは得られにくい成果を求めて開催されるということが分かります。

「行きたくない」を「行ってよかった」に変えるために

参加者ができること【事前準備編】


アイデアと本

それでは、貴重な時間を使って参加する合宿を
「行ってよかった」と思えるようになるにはどうすれば良いのでしょうか。

参加者としてできることはあるのか、見ていきましょう。

1.会社のお金で新しい場所に行ける!と考える

合宿は、会社が費用を出して開催します。
新しい場所に会社のお金で行くことができる、と考えてみてはどうでしょうか。

気持ちが乗らない、お金を出してもらわなくてもいいから…
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
もしかすると、美しい風景に出会えるかもしれませんし、新しい自分に出会えるかもしれません。

会社で仕事をしているだけでは、マンネリ化したり、目新しさが段々となくなるものです。

少し場所を変えるだけで、よい気分転換になりますよ!

2.宿泊先の情報を事前に調べてみる

みなさんの合宿先はどちらでしょうか。

事前に宿泊先を調べておかれると、意外な楽しみを発見することがあります。

例えば、ご当地ラーメンがあったり、美しい自然があり写真スポットがある、
近場に海がある、星がキレイ、そこでしか買えない特産品があるなど。

人によって、テンションが上がる物・事は異なりますが、
事前にリサーチしておくことで、楽しみが一つ増えますよ!

3.自分の気持ちを素直に吐き出す、どこかに書き留めておく

人間、「嫌なものはイヤ」ですよね。

合宿に対して「嫌だなぁ~気分が乗らないなぁ~行きたくないなぁ~」
という気持ちがあるならば、一度吐き出してみてはいかがでしょうか。

方法は、どこかに書きとめる、テキストファイルで残しておくなど、
出来れば「後から見返すことができるもの」がよいでしょう。

ちなみに、私は手帳に書き留めています。

人によっては「吐き出す言葉はプラスの言葉、ポジティブな表現にしましょう」
という方もいらっしゃいます。

しかし、そうは言ってもネガティブ感情を持っている自分がいるわけですから、
隠しても仕方ありません。

一度自分の気持ちを吐き出すと、不思議なほどスッキリするということもありますし、
合宿前後での気持ちの変化も感じることができますよ!

4.「合宿開催準備を手伝わせてください!」と手を挙げてみよう

4つ目の手法は、ご紹介する手法のうち「えーっ!」と
一番多くの拒否反応がある反面、一番効果的な方法です。

合宿になぜ行くのが嫌なのか…と聞いてみると、次のような声が上がりました。

・何をさせられるのか分からない
・道中のバスの座席や、グループ分けで苦手な人と一緒になったらやりづらい

それであれば、自分(あるいは自分たち)が「決める立場」になってしまうのです。

人事の方に「合宿をよりよくしたいので、部屋割り決めやグループ分けなどの雑用、
何でもお手伝いしますよ」と声をかけると、きっと喜んでくれるはず。

そこで、自分が主導権を握ってしまうという手法です。

もちろん、あからさまな自分贔屓をしてしまうと、
魂胆がバレバレですが、ある程度の調整することは出来ます。

こうして積極的に参加していくと、
気付けば合宿を楽しんでいる自分がいるかもしれませんよ!

◎関連コラム
【社員合宿研修】どこまでが労働時間?給料はいくら支払えば良いのか?

「行きたくない」を「行ってよかった」に変えるために

参加者ができること【当日編】




最後に、「行きたくない」を「行ってよかった」に変えるために、
合宿当日に出来ることをご紹介します。

それが、「合宿中は時計や携帯電話を身につけない」です。

合宿に来たのだから時間や仕事を忘れて、楽しむというのはどうでしょう。

せっかく合宿会場に来たのであれば、普段効率を求めて仕事をしている方も、
少しゆったりとした時間の流れの中で過ごしたいもの。

しかし、一目スマホを見てしまうと、
ついいつもの癖でメールチェックしたり、LINEを見てしまったり。

すると、一気に現実の世界に引き戻されてしまいます。

そこで、時計やスマホは一旦カバンに入れて、
時間を忘れて話し合いをしたり、アクティビティに参加してみましょう。

終わった時には「忙しいから合宿に行くのが嫌だと思っていたが、
自分を見つめるよい機会になった」と感じているはずですよ!

◎関連コラム
【社員合宿研修】満足度も効果も高める5つのポイント

★社員合宿研修、合宿のコーディネート・カリキュラムのご相談はこちらから

■まとめ


今回は、合宿研修に対する「行きたくない」という気持ちを
「行ってよかった」に変えるために、
参加者のみなさんができる5つのことをお伝えしてきました。

■研修と合宿の3つの違い
1.場所が違う
2.時間が違う
3.話す「内容」が違う

■「行きたくない」を「行ってよかった」に変える5つのこと
1.会社のお金で新しい場所に行ける!と考える
2.宿泊先の情報を事前に調べてみる
3.自分の気持ちを素直に吐き出す、どこかに書き留めておく
4.「合宿開催準備を手伝わせてください!」と手を挙げてみよう
5.合宿中は時計・携帯を身につけない

研修も合宿もそれぞれにメリット・デメリットがありますが、
合宿だからこそ楽しめることもあります。

ぜひ、今回ご紹介した内容を実践して、楽しんできてくださいね。

◎関連コラム
【社員合宿研修】「行きたくない」を「行ってよかった」に変える6つの工夫(主催者編)

★社員合宿研修、合宿のコーディネート・カリキュラムのご相談はこちらから

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