時間表示の基準と換算値

2018年4月11日公開 / 2021年3月2日更新

テーマ：ちょっと一息

コラムカテゴリ：住宅・建物

距離と所要時間表　価格算出の換算値

ちょっと一息しませんか

●各種施設までの距離と所要時間の表示基準は？

（団地と駅との距離・所要時間）

団地と駅・その他の施設との間の距離又は所要時間は、それぞれの駅・その他の施設ごとに、最も近い当該団地内の地点を起点又は着点として算出した数値を表示します。

ただし、当該団地を数区に区分して売買するときは、各区分ごとに距離又は所要時間を算出しなければなりません。

（徒歩による所要時間）

徒歩による所要時間は、道路距離「８０メートルにつき１分間」を要するものとして算出した数値を表示しなければなりません。この場合、１分未満の端数が生じたときは、１分として算出します。

（自転車による所要時間）

自転車による所要時間は、道路距離を明示して、走行に通常要する時間を表示しなければなりません。

規約で定める表示基準の一例です。

●換算値について

宅地建物の取引では、売買価格などを決定する換算値については、案外無神経に扱われています。
価格は少し面倒なことがあり、例えば同じ物件でも使う換算値で価格に差が生じてきます。

大ざっぱに見ると、大体似たりよったりですが、単価の非常に高い商業地などでは、ちょっとした単価の換算の違いで大きな差が出てきます。

（換算値例）
①０．３０２５坪＝１㎡
②１坪＝３．３㎡
現在では①を使用することが一般的ですが、②を使用しても問題はありません。

（例）
Ａ都市の一等地、坪当たり５，０００，０００円が相場とします。
１，０００㎡の価格を①、②でそれぞれ換算すると、次のように価格に差が生じてきます。

換算値①で計算
１．０００㎡×０．３０２５×５，０００，０００円／坪＝１，５１２，５００，０００円
換算値②で計算
１．０００㎡÷３．３×５，０００，０００円／坪＝１，５１５，１５１，５１５円

なんと、２，６５１，５１５円の違いが出てきます。
このように、単価の高い土地は、通常の計算のほかに、単位の換算でも注意する必要があると思います。

ちょっと一息でした

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