子どもの遊びと発育への影響2～7つの遊びから～

2012年10月7日公開 / 2014年7月3日更新

　子どもの頃の遊びが、私たちの人間形成に影響を及ぼしていると言ったら
あなたは信じますか？　ここでは、具体的な子どもの遊びが発育にどのような
影響を与えているかをご紹介したいと思います。

　第2回目は「かくれんぼ」

「もういいかい？」「まあだだよ」。
　公園や住宅街でこんな声が聞こえてくると、こちらまで嬉しくなってきますよね。
　子どもの頃、誰もが楽しんだかくれんぼ。かくれんぼは、私たちの人間形成に
　どのような効果があったのでしょうか。

　かくれんぼは鬼が逃げ手を探すことによって成立するゲームです。

見つからまいと逃げているのに、相手が一生懸命探してくれる。そこには
鬼が自分を探してくれるという暗黙の了解が存在します。

　この過程をとおして、自分は仲間から、きちんと探してもらっているという
安心感を得ることができます。もし、鬼が探してくれなかったら、とても寂しい
だけでなく、仲間を信頼することができなくなってしまいます。

　鬼ごっこにしてもそうですが、仲間が自分を追いかけてくれる、
探してくれるということは、自分が仲間と認められている事実でもあります。

他者を仲間として信頼する。社会に出てから必要な要素です。
そのための第一歩を、実はかくれんぼを通して体験していたわけです。

　たかがかくれんぼ。されどかくれんぼ。

　なぜ、かくれんぼが昔から推奨され、今なお残っているのか。
　それは子どもの発育に欠かせないからと言っても過言ではないと思います。