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笠中晴司

交通事故のトラブルを解決に導く法律のプロ

笠中晴司(かさなかせいじ) / 弁護士

丹波橋法律事務所

コラム

交通事故体験記5~発生から示談成立まで~

2014年5月19日 公開 / 2017年3月3日更新

テーマ:個人ネタ

コラムカテゴリ:法律関連

1 事故当日の病院受診

 事故の警察処理が終わり,相手との連絡先交換をした後,自動車を運転して,
帰宅しました。

 そして,まだ,夕方の受診時間のうちでしたので,そのまますぐに,自宅近く
の整形外科を受診しました。

 医師に対し,自分の症状を説明し,頸部のレントゲンを撮影することとなりました。

 レントゲンの結果は,「経年性の脊柱管狭窄は見られるものの,特に,骨折等,
交通事故を原因とするような症状は見えない」(簡単に言うと,「それほどの重傷
ではない」ということです)ということでした。

 そこで,その日は,痛み止めの薬をもらい,そのまま帰宅することとなりました。

 なお,1回目の受診については,病院に対し,自分で治療費を支払いました。

 ただ,最初に受診する時に「交通事故による受診である」旨の申告をし,
「加害者側の保険会社名を告げておきました」ので,後日,保険会社と病院の話が
ついた段階で,最初に支払った治療費も後日(2回目の受診時),返還をされる
こととなりました。

 そして,2回目の受診時からは,治療費の支払いは,保険会社に対し,請求する
という形で進んでいきました。  


2 事故当日(あるいは翌日)の受診の大切さ

 骨折等がある場合は,当然痛みで耐えられず,そのまま救急車で運ばれるのが
通常でしょう。

 ただ,鞭打ち程度の軽傷の場合,救急車で運ばれてしまうと,自動車を置いて
いく不都合があったり,また,その後の予定が狂う等の理由で,救急車を利用
しない場合がほとんどかと思われます。

 しかし,救急車で運ばれない場合でも,「可能な限り,事故当日」,「無理なら
翌日」,「最悪でも,休日を挟んでの週明け」には,病院を受診するようにしましょう。

 なぜなら,いくら当初は出てこないことのある鞭打ち等の症状でも,2日以上何も
症状がなく,3,4日経って症状が出てくるというのは,あまり考えづらいからです。

 また,「症状が出ているにもかかわらず,忙しくて病院に行きづらい」というのは
それぞれの方の事情として,「理解できないではありません」が,「加害者側(特に
保険会社)には,その理屈は通じません」。
 
 「痛い」→「病院に行って治療に受ける」
逆に
 「病院に行っていない」→「痛くない」「怪我はない」
となるのです。

 よって,できるだけ早期の病院の受診は必ず必要です。


3 接骨医でも良いのか?

 「病院は待ち時間が長いから」,「病院は遠いし,受診時間に行くのが難しいから」
と言って,接骨医に行くだけで,病院の受診をされない方がいらっしゃいます。
  
 失礼な言い方になるかもしれませんが,「接骨医」は「医師」ではありませんので,
当然,保険会社の取り扱いも異なります。

 やはり,確実に診断をしてもらうには,「医師」の受診が必要です。




 

  

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