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笠中晴司

交通事故のトラブルを解決に導く法律のプロ

笠中晴司(かさなかせいじ) / 弁護士

丹波橋法律事務所

コラム

交通事故体験記6~発生から示談成立まで~

2014年5月20日 公開 / 2017年3月3日更新

テーマ:個人ネタ

コラムカテゴリ:法律関連

1 保険会社からの連絡

 当日にあるかと思っていた保険会社からの連絡(CMの影響?)ですが,
当日にはなく,翌日にありました。

 たまたま,私の契約している保険会社と加害者側の保険会社が同じでした
ので,どちらの担当者か少しわかりづらかったですが,相手方の担当者である
旨を確認したうえで,話を進めました。

 保険会社の担当者「このたびはご迷惑をかけまして,申し訳ありません。
きちんと対応させていただきますので,きちんと病院を受診してください。」
 
 私「わかりました。」
 
 保険会社の担当者「ただ,こちらの契約者の希望としては,保険を利用せずに
解決することも考えておられます。それは,いかがでしょうか。」
 私「物損も含めて,結構な金額になると思われます。その金額になって,保険
を利用しないというのは,考えづらいので,それは無理とお伝えください。」
 
 保険会社に担当者「わかりました。お伝えします。」

 以上がだいたいのやりとりで,人身については,保険会社で病院と治療費の支払の話をし,
物損についても,保険会社と修理工場(いつも利用しているディーラー)と修理代の話を進
めることとなりました。

2 加害者側の保険会社が被害者側の保険会社が同じだった場合

 加害者側の保険会社が被害者側の保険会社が同じだった場合,何か不都合はあるか?

 保険会社の業界で,会社の合併が相次いだことで,メガ保険会社ができ,
加害者側と被害者側の保険会社が同じというケースが結構あります。

 私の場合もそうでした。

 このような場合,私のところに相談に来られる被害者の方からは,「同じ
保険会社で適当に処理されてしまうのでは?」という心配の声が聞かれます。

 しかし,「そのような心配は原則としてない」と答えています。

 なぜなら,原則として,「同じ保険会社であっても,加害者側と被害者側が
同じ担当者となるということはない」と思われますし,コンプライアンスがこれ
だけ重視される今の時代に,そのような疑惑を契約者に抱かせるような対応
を保険会社はしないように努めていると思います。

 ただ,一部の保険会社には,そのような疑いを抱かせることもないではない
かもしれませんので,そのような場合は,弁護士に相談されるのが良いと思います。

 唯一,不都合があるとすれば,弁護士費用特約を利用する場合において,通常は
保険会社が弁護士を紹介してくれるのですが,「同じ保険会社だから,保険会社の
よく知っている弁護士は紹介できない」と言われる可能性があるくらいでしょうか。

 そのような場合は,自分で探すことになりますが,このようなサイトを参考にし
ていただければよいだけの話です。 

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