コミュニケーションは目的が大事

太田英樹

太田英樹

テーマ:コーチングコミュニケーション

ある日の我が家にて






毎週水曜と日曜は、私が夕食担当。

準備をしている間に、パートを終えた妻と、下校後おじいちゃん家にいる息子(小学校2年生)が帰ってきました。

息子は帰ったらすぐに宿題の時間なんですが、なかなか始めない息子に、妻が少しイラだちだす。

毎日、単語カードで引き算を繰り返す宿題があり、

「11-1は10」

「11-2は9」

と順番に読み上げる(式がおもて、答えがウラに書いてある単語カード)。

すると、次に

「11-3は9」

と聞こえたので、

「ん?何かおかしなのが聞こえたで」と私。

息子「なに?」

私「いや、今なんて言った?」

息子「ちゃんと言ったし!もうやる気なくなった!」

とすねてしまう。

勇気づけモード発動!

食事準備の手をとめ、息子の横へ。

私「どうした?どうした?やる気なくなったん?」

息子「うん。ご飯食べてからにする」

私「そうか。ご飯食べてからでいいけど、なんでやる気なくなったん?」

息子「忘れた」

たぶん、自分の思いをどう説明していいかわからないんだろうな、と思ったので、

私「さっき、11-2は9、て言ったあと、11-3は9て言ったように聴こえたから、おとうさんは、ん?何かおかしいって言った」

息子「言ってない!ちゃんと8て言った!」

私「そうか。8て言ったんか。おとうさんは9て聴こえたんやけど、聞き間違いかな?」

息子「聞き間違いや」

私「そうか。ごめんな!早くて聞き間違えたかな?もう少しゆっくり読んでくれたら間違えないんやけど、ゆっくり読んでくれる?」

息子「うん!」

私「ありがとう!続きやる?」

息子「うん!」

と上機嫌で計算カードを再開する息子。

私も食事準備を再開。

コミュニケーションの目的は何なのか


どっちが正しいか決めたり、間違いを正すことが目的ではなく、

息子が計算できるようになること、気持ちよく取り組めることが大事。

後半のやりとりで、「11-3=8」と理解できていることがわかったんだから、
最初に「8」と言ったか「9」と言ったかはどうでもいい。

あとは、気持ちよく宿題に取り組んでもらうだけ。

職場でも同じ。

互いの間違いを指摘しあったり、互いに譲らず主張しあったり、
それで相手に勝つことができたとして、そのあとは気持ちよく仕事できる?

大事なのは、目的は何なのか。

理想のアフターイメージに近づく「選択」が大事。

さらに、自己決定


そのやりとりの際にもう一つ思ったのは、

息子の「やる気なくなった。あとでする」という選択も素晴らしい!

自分で、今はやらない、という決定をして、
ご飯をたべたあとに宿題をする、という代替案を提示している。

成長しているなぁ、と感じてうれしくなりました!

ちなみに、このやりとりの間、妻はハラハラしてたみたいです。
私が怒鳴ったり、ケンカになったりしないだろうかと・・・

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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