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コラム

コミュニケーションの目的は「○○○」があるかどうか

2022年5月23日

テーマ:コーチングコミュニケーション

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 会話術人材育成 研修コーチング やり方

楽〇ブログを書いていたころ


20年前に講師をし始めた頃、ブログを書いていました。

当時はまだまだネット環境も今のようなものではなく、ADSLが主流だったり、ブログ自体の認知度も低い時代。

アクセス数が全国トップ10に入ったこともありました。

ネットが当たり前の現在では考えられないですが。

ブログの内容は、私の介護観がメイン。

今のように、全国の介護関係者とZOOMで情報交換なんてことはできない時代ですから、
私が書いたことに対して、コメントでやりとりするだけ。

ぶっちゃけ、よく炎上しました。

認知症ケアについて、

「寄り添って、同じ世界観を体験するのが重要」

みたいなことを書いた時には、

「あなたは介護の現場を知らない人ですね。そんなことしたら仕事にならない」

とか

「素人は黙ってろ」

なんてコメントが山のようにきました。

私も当時は若かったので、そのコメント一つ一つに反論して、相手の意見を否定する。

そんな感じで大炎上して、楽◯ブログが強制閉鎖になったこともあります。

正しいことを相手にぶつける


対面でのコミュニケーション以上に難しいのが、文字でのコミュニケーション。

今もfacebookで文字の発信をしていますが、さすがに気をつけていますし、「伝え方」を工夫しています。

「正しいことを相手にぶつける」のはコミュニケーションではありません。

よく、コミュニケーションはキャッチボールに例えられますが、

「正しいことを相手にぶつける」のは、自慢の豪速球を力いっぱい投げているだけで、相手が取れるかどうか考えていない。

どこに、どんな速さで投げたら相手が取りやすいかな?

相手が受け取ってあと、投げ返しやすくしてあげるためには、どのあたりに投げたらいいかな?

を考えて投げる。

キャッチボールはそう。コミュニケーションもそう。

どんな表情で、どんなトーンで、どんな言葉で伝えたら、相手が受け取ってくれるかな?

を考えて言葉を発してあげる。

その意味で、昔ブログを書いていた頃は、受取手のことはまったく考えていませんでした。

自分は正しいことを発信しているのに、どうして理解できないんだ!としか思っていなかった。

そもそも、100人いれば100人とも価値観は違い、受け取り方も違うんだから、
自分の思うように相手が受け取らなかったからといって、相手を批判するのもおかしなこと。

裁判など、正しさが重要な場面もありますが、

コミュニケーションにおいては、正しいかどうかより、納得感があるかどうかが重要。

対面でも、文字でも、相手の納得感を考えて言葉を発してみるとうまくいく

この記事を書いたプロ

太田英樹

介護業界をコーチングコミュニケーションで幸せにするプロ

太田英樹(株式会社インサイトハウス)

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