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山根敏秀

企業の資金繰りや黒字化経営に精通する税務のプロ

山根敏秀(やまねとしひで) / 税理士

税理士法人マネジメント/グランドリーム

コラム

原油安どこまでで?

2020年3月23日 公開 / 2021年3月2日更新

テーマ:つれづれ

コラムカテゴリ:お金・保険

3月23日午前8時30分現在
原油先物が21.09ドルになっています。
つい先日まで60ドル台だったことを考えると実に3分の1の水準です。

コロナにやられている訳ではなさそうです。
サウジアラビアとロシアが原油採掘量の調整に応じず増産を表明しているからです。
世界的景気後退期にダブついてくると思われる原油
その原油を増産するという荒技を見せているのです。

その理由は
自国の生産コストの低さにあります。
1バーレル当たり10ドルを割っているサウジアラビアとクウェート
イラクは11ドル弱
ロシアは17ドル強と言われています。
そのような状況の中で一番困るのがアメリカのシェールガスです。

シェールガスは、原油が60ドル台であれば対抗できます。
しかし、現在の20ドル前後では全く採算が取れずバタバタと採掘企業は倒産するばかりということになります。

つまり、原油のシェア争いを国力を懸けて仕掛けているのです。
方や地中から採掘するだけ
方や特殊技術を使って生産しなければならない状況

アメリカがギブアップするまで
このシェア争いは続くと想定されますが
新型コロナで世界がパニックになっている現状をさらに加速させている感は否めません。

武器を持たない経済戦争の一端が見え隠れしています。

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山根敏秀

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