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苦境の時に、事業主や企業の考え方や在り方が見えてくる

2020年3月8日 公開 / 2020年3月12日更新

テーマ:激変する時代こそ聡明である秘訣

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 経営戦略企業ブランディング事業計画書

新型コロナウイルスの連日報道から、マスクが無くなり、デマ情報の拡散によりトイレットペーパーが陳列棚から姿を消すという情報が報道され始めた、しかしこれは序曲に過ぎません。次に予測できることは、不景気の中でも何とか乗り越えてきた企業の新型コロナウイルス倒産が報道され始めるようになってくる。その数は予測ができないほどの企業数に達すると考えています。

ですがここで、しっかりと理解して欲しいことは、日韓の問題が浮上した頃から、増税後2019年12月まで、中小企業基盤整備機構の「第158回 中小企業景況調査」でも報告が上がっているように、中小企業の景気に関して低下をし続けているということ。そして、企業の取組みにおいて大きな課題が浮き上がっていると考えています。

それは、今では輸入大国となってしまった日本、観光客頼みの客商売の危険性。利益を上げるために主に中国に生産拠点を置いている弱さなど、安定が約束されていない状況において、コストパフォーマンスと合理化という名のモノとに、自社にモノがない危機的状況を自ら選択してしまい、均衡を失った時に訪れるべくしてきた現実問題ではないでしょうか?

苦境を経験した従業員からヒントを得る

この危機的な状況下に直面している時ほどこそ、企業の在り方、働き方、そして考え方は、熟年職人や何らかのショックやパニックになった時でも、何とか頑張ってきた従業員を現役で抱えている企業であれば、ストレス耐性が強化されているので、結束力が高まることで策は打てる。そして、そのことを通じて、経営者の人に向き合う姿勢や考え方がどのように従業員に伝わっているのか、その真価を発揮することにつながります。

特に、昔は良かったよねという言葉を発する熟練者から聞き出す思い出ばなしは、大きなヒントが隠されていることも多い。ただし、熟練者の想い出話しから、打開策や現状を生かした次の事業展開のヒントを得るためには、駄目だしの状況から発想を広げる必要があるため、現状を冷静に俯瞰し、自社の持っている強みをどのように方向転換をして、切り替えしていくのかが重要と考えている。そして、諦めずに動き続けることでいくことこそが、激変する時代を乗り越える事ができる秘訣になると考えています。
そして今回のような、思いがけない現実に直面したとき程こそ、常に私が思い出すことは、「ゴールドラッシュで儲けた人」のお話です。それは、ゴールドラッシュで金を採掘する人よりも、採掘者たちに機材や衣服、採掘をする人が必要なサービスを提供した人たちです。苦境の中に程こそ、新しいビジネスのヒントが落ちている、そしてそのヒントをチャンスだと気がつき、拾い上げ磨いた企業が次の時代を創っていく。

時代を読み変化する企業が生き残る

どんなに知恵があろうと、財力があろうとも、今を生き抜く事ができる企業は、その環境にあわせて変化できる企業だけです。このコラムを書いている私も発想の転換をしているところです。常に動き続けることで、何かの成果は得られる。多くの企業が同じ境遇に陥っているいま、一緒にこの苦境を乗り越えてゆきましょう!

また、次にご紹介する企業は、私が提携を結んでいる、倒産を避け経営者と家族の財産を守ることを使命とし企業支援を行っている事業パートナー九州のホームページです。中小企業の皆さまにおいては、新型コロナウイルスへの対応(資金調達) についてわかりやすく記載されているので、今回の新型コロナウイルスへの対策のご相談に行く前に、下記の事業パートナー九州のホームページを見られて、質問内容をまとめられて、限られた時間を効率よく準備されてくださいませ。
http://kitakyushu-assist.com/shikincyoutatu/post-2651.html

この記事を書いたプロ

鎌田千穂

業務改善と人材育成のプロ

鎌田千穂(Chi-ho’s studio)

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