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オーダーメイドが主流です!二世帯住宅の最新事情

2016年12月9日 公開 / 2017年11月17日更新

テーマ:全面改装リフォーム

コラムカテゴリ:住宅・建物

へーベルハウスが『二世帯住宅』という商品名で発表し、売り出してから40年。
すっかり二世帯住宅という名前が定着していますが、この親世帯と子世帯が一つ屋根の下に同居する二世帯住宅。
現在ではこの二世帯住宅は、玄関が2つあり2軒の家がくっついている構造の「独立型」と、玄関やバスルーム・トイレ・キッチンなどを共有し、寝室などを分ける「同居型」の2種類に大きく分けられています。
では、いまどきの二世帯住宅の場合、どちらのタイプが主流になっているのでしょうか?
現状は独立型と同居型が半々くらいです。ただ、独立型は改良が進み、玄関だけ共用のもの、あるいはキッチンとバスのみ共用のものなど、要望に合わせて様々なタイプが出てきており、独立型と同居型の中間を行く住宅が、近年の主流です。
今では、夕食のみ二世帯一緒に食べられるような構成や、洗濯や収納のみ共用にした独立型の二世帯住宅など、独立と同居の境界を自由に定められるようになってきているようです。
また、最近では同居型でもサブキッチンなどを付ける二世帯住宅も増えています。普段、夕食は二世帯一緒に大きなメインキッチンで作るのですが、例えば小腹がすいたときや、夫婦どちらかが夜勤の場合など、ちょっとした食事を自分の世帯のサブキッチンで済ませられるようなつくりになっています。
時には親と一緒に食卓を囲み、ときには親を気にせず生活できる、といった都合のよい空間を今の二世帯住宅はつくることができるのです。
ちなみに完全な独立型はキッチンやバスルームの数がそれぞれ2個になるのだから、もちろんその分コストはかかります。
基本的にはキッチンやバスルーム、玄関が1カ所増えるごとに約50万円前後、費用が上乗せされると考えれます。
ただし、同居型で親世帯と暮らすのは抵抗があるという世帯にとっては、広さに余裕があればこの費用を払って独立型とし、普段は互いのプライバシーを確保しつつ、必要に応じて親に孫の面倒を見てもらうようなことも可能です。
そうすると共働きもしやすくなりますから、長い目で見れば経済的にプラスになるかもしれません。
最近は、世帯間を行き来する内部通路に、両側に鍵穴のついたドアを設置する住宅も増えていますね。もちろん鍵があればどちらからでもいつでも開けられるのですが、片方が鍵を閉めているときは“今は来ないでほしい”というちょっとしたメッセージになりますし、そういったものを気兼ねなく発せられるところに良さがあります。
建築技術の面だけでなく、二世帯が干渉しすぎず心地よく暮らしていくためのアイデアも年々増えてきているようです。





二世帯住宅は今後さらに多様化していくと考えられ、住みやすくストレスのない“オリジナルな構成”の家が増えていくかもしれません。

では二世帯住宅をうまく成功させる秘訣は、間取りの設計、建物内のライフスタイルに応じた動線の作り方、プライバシー空間と共有空間のバランスをうまく事前に考える事です。
「一緒に同居する子世帯が、息子なのか娘なのか?」「嫁・姑の人間関係はうまくいっているか?」など、家の作り方は人それぞれ全く変わります。2世帯住宅の場合ベストなものというのは、人それぞれによって異なるので、万人に受ける二世帯住宅というのは存在しないといっても過言ではありません。
住宅建設には様々な形態があって、建売住宅、セミオーダー住宅、そしてフルオーダーと呼ばれる事が多い注文住宅があります。
二世帯住宅を建築する時に、理想的なのはフルオーダーの注文住宅です。
二世帯住宅は「究極の注文住宅」と言われています。
決まりきった間取りしかない建売住宅や多くのハウスメーカーが採用している、ある程度の枠が決まったセミオーダーでは、後々になって不都合がでてきて失敗してしまう事が多いと聞きます。
多くの人は、注文住宅は費用が高くつくというイメージをもたれていると思いますが、ストレスを抱えて住み続けていくよりは、十分納得した家づくりを目指した方がいいのかもしれません。
長い目で見て家族構成の変化に簡単に対応できる構造にしておくと子供や孫の成長や、生活スタイルの変化に対応できます。そうすることでトータル的なコストでメリットを得ることにもなるのです。
そういう意味でも二世帯住宅は「究極の注文住宅」と言ってもいいのかもしれません。

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この記事を書いたプロ

舘慶仁

古家再生・長屋リフォームの専門家

舘慶仁(リフォームワーク)

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