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誰も教えてくれない!リフォーム予算の考え方についての話

2016年11月30日 公開 / 2017年10月18日更新

テーマ:長屋リフォーム

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 耐震補強

長屋などの古家をリフォームして住むとなったら、予算をいくらにするかを考えなくてはなりません。これからの生活や老後の蓄えや等から捻出資金に限りがあるにしても、リフォームにどれくらい費用が掛かるかわからないという方は多いでしょう。
そこでざくっとした考えですが、古家をスケルトンリフォームする目安として、坪単価30万円~をお客様にはお伝えしています。
例えば延床面積が25坪なら約875万円(税別)~となります。この金額は過去の実績から割り出した目安ですが、暮らしの快適性を向上させるには最低このくらいの金額が必要であると考えています。それ以下の予算となると、構造補強を伴う工事は難しく、内外装や設備の入れ替え程度のリフォームに留まり、根本的な現状ニーズに合わせた暮らしの改善が困難になります。
しかし本来リフォーム工事の目安=いくらとは一概に言えないものです。建物によって構造や築年数が異なるため、必要なリフォームの範囲も様々です。
また図面や記録が残っておらず、壁や床をはがすなどして初めて建物の現状がわかることが多いのも事実です。劣化状態に応じてリフォーム費用が増減するのもやむを得ません。

暮らしにの快適性を向上させるためには、耐震性の補強、断熱性の充実、間取り変更、設備の入れ替え、内外装の改修などが必要になります。
限られた予算を何に重点的に掛けるべきでしょうか?
戸建ての木造住宅であれば、耐震補強と断熱改修です。これらの工事は後からの工事が難しい故、間取り変更や内装改修に合わせて行いたい工事です。効果が目に見えないので後回しになりがちですが、耐震補強は先の大地震で他人事ではないことが証明されているし、断熱改修は快適性だけではなく、ランニングコストの節約にもなります。
後の工事は後からでも比較的簡単に工事可能なので予算を抑えてもいいかもしれません。
それでも予算がきびしければ、一度に完成させず、資金をためながら複数回に分けて工事を行う方法も一つの考え方です。
いずれにしても全体のリフォーム計画を立ててから実行することが大切です。


耐震工事:約10万円~
合板や筋違で補強、柱や梁を金物で補強。
建物の床面積や状態で増減します。


床、壁、天井の断熱工事:約30万円~60万円
床面積30坪程度の場合。
スケルトン状態にする必要があるので、間取り変更、内装工事と一緒に計画する必要があります。


ユニットバスの入替:約50万円~
既存浴室がユニットバスの場合。在来タイル張りのお風呂なら60万円~になります。
水廻り4点は同時に行うと効率がよく、各配管類も同時にチェックできます。
水廻り4点の入替は約150万円~。


外壁の塗り替え:約80万円~
2階建て、延べ床面積30坪の場合。
足場費用も別途必要になります。


壁紙の貼り替え:約30万円
延べ床面積30坪の場合

費用の大体の目安を知っておくことはとても大切なことです。
その上でムリのないリフォーム予算を建てましょう。

長屋リフォーム解体時における費用削減の考え方 
長屋などの古家をリフォームする際の優先すべきポイント
築40年の長屋を快適に住む為の低価格リフォーム
町屋のリフォーム費用の目安は?

この記事を書いたプロ

舘慶仁

古家再生・長屋リフォームの専門家

舘慶仁(リフォームワーク)

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