コラム
一 将の能にして・・・⑤ 大廈の材は一丘の木にあらず
2018年7月22日
大廈の材は一丘の木にあらず
これは「孫子」の言葉ではありません。
意味は、大きい建物の材木は、そのあたりの山から採れる木ではないというものですが、ここから転じて、大きな事業を行う者は、広い世界から有能な人材を集めなければならないという意味になります。
楚漢の戦いの中で見いだすことができる大廈の材は、劉邦側には、張良、韓信、陳平、蕭何、後で出てくる夏侯嬰など多数いましたが、項羽側には范増がいたものの、彼が楚を去った後は、知謀の士といえる人材はいなくなりました。
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