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鈴木寛彦

不妊で悩む女性の思いに応える漢方薬の薬剤師

鈴木寛彦(すずきひろひこ) / 薬剤師

不妊専門 むつみ薬局

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コラム

体脂肪と不妊の関係

2021年6月3日

テーマ:妊活と不妊症(薬局の現場から)

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 漢方薬 妊活漢方薬 効果不妊鍼灸



太っていると女性ホルモンが過剰に
女性の場合、体重や体脂肪が平均値よりも大きくはずれていると妊娠しにくくなります。BMI(体格指数)値でいうと22ぐらい、体脂肪だと20~25%ぐらいが世界的な平均値で、やはりこれぐらいの数値がいちばん妊娠やすいようです。体重・体脂肪が多く太りぎみの人は、三食バランスよく腹八分目に食べる、間食で甘いお菓子を食べないなど、食事の内容を見直して、やせる努力をしてください。女性ホルモンは脂肪にとける性質もあるので、太っていると女性ホルモンが過剰になって、ホルモンバランスがくずれることがあります。また、間食で甘いものを食べるとインシュリンがたくさん出ますが、インシュリンがたくさん出ると排卵しにくくなることがあります。太っている人は大きく水太りタイプ、かた太りタイプに分けられますが、どちらのタイプも食事や生活を見直して、体に合った漢方を使い、余分な水分、脂肪を排出してやせれば、きっと妊娠しやすくなることでしょう。

やせすぎると、月経がストップ!!
薬局にご相談にいらっしゃるかたでも、太りぎみの場合は「太っていることは健康によくない」という自覚があるので、努力してダイエットに成功してくれるもの。むずかしいのは体重・
体脂肪が低めの、やせているかたです。しかも「ずっとやせているけれど、かぜもひきにくいし、丈夫なほうだ」と思っているようなかたには、なかなか自分の体が不健康な状態にあること
を自覚していただけません。しかしこれまで病気もせず生活してきたとしても、赤ちゃんが欲しくてがんばっているのになかなかできないというのは、やはり体のどこかに改善すべきところ
があると受け止めるべきではないでしょうか。
不妊でご相談にいらっしゃるのはやせぎみのかたが多いのですが、やせすぎると女性ホルモンの分泌が低下し、月経が止まってしまいます。な体重・体脂肪の体にコントロールしぎると女性ホルモンの分泌が低下し、たとえ妊娠できたとしても、エネルギー不足で健康な妊娠生活を送れなかったり、おなかの赤ちゃんが大きく育たなかったりする心配もあります。もちろん必要以上に太る必要はありません。「やせている」→「平均値 に近づける」だけでいいのです。
 太りぎみの人もやせぎみの人も、赤ちゃんを授かるため、授かった赤ちゃんをしっかり育てるため、是非適正な体重、体脂肪の体にコントロールしてほしいと思います。

胃腸が元気になった結果、体調もととのい、自然に妊娠
39才の女性で、2人目の赤ちゃんを望んでいるけれど、なかなか妊娠しないというご相談。身長153㎝で体重は38㎏。出産後5㎏以上やせてしまったそう。冷え性に加え、胃もたれもあり、なかなか太れないといいます。
そこで、産後の衰弱によい自家製当帰建中湯をお出しすると、胃もたれや冷えはすぐに改善。体重もれまでふえたので、温経湯にかえ、子宮をあたためてもらいました。ずっと調子はよいそうですが、なかなか妊娠されません。冬になって下痢をするようになったので、胃腸を強く
する人参湯を処方。さらになわ跳びを毎日必ず1000回やってもらいました。するとおなかの調子がよくなり、体重も2㎏ふえ、高温期も上昇して、2カ月後に妊娠されました。
このかたは出産経験もあったため、婦人科の問題ではなく、体重をふやして妊娠を継続できる体ができたことで、自然に授かったのだと思います。赤ちゃんを産むためには大変なエネルギーが必要なことは、自然界の動物を見てもわかります。問題が、婦人科ではなく、体重不足や体力不足ということは案外多いもの。体重は漢方で道正値までふやし、体力はなわ跳びでつけたのがよかったのでしょう。

この記事を書いたプロ

鈴木寛彦

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