鈴木寛彦プロのご紹介
不妊の漢方相談に特化した薬局(1/3)
気・血・水のめぐりを改善して妊娠しやすい体に
「むつみ薬局」は、不妊相談専門の漢方薬局。銀座・松屋デパートからほど近いビルの2階にあり、扉をあけると、心地よい薬草の香りが出迎えてくれます。薬剤師の鈴木寛彦さんは、不妊に悩む女性の心情に寄り添いながら漢方薬の相談にあたっています。
鈴木さんがむつみ薬局を不妊相談に特化したのは、『赤ちゃんが欲しい』(主婦の友社)という雑誌に顧客が妊娠体験談を投稿したことがきっかけでした。まだ妊活という言葉もなかった1994年こと。毎年、多数の懐妊のニュースが届きます。
「特殊なケースでは、卵管閉塞の方が2~3カ月で自然妊娠に至ったことがあります。また、子宮外妊娠で左の卵管を取ってしまった方が、左の卵巣から排卵した卵で妊娠した例もありました。たまたまかもしれませんが、同じような症例が続いたことで、漢方薬の素晴らしさを再認識しました」
漢方薬では、『気・血・水』という3つの要素を重視し、体内でこれらのめぐりが滞ったり、偏ったりすることで不調があらわれると考えます。「気・血・水のめぐりを良くして、老廃物や悪いものを便や尿、月経、汗、涙などで体外に排出して、体全体の働きを活性化するのが漢方薬です。特殊なケースも、気・血・水を整えることで体が持つ本来の力が引き出された例といえるかもしれません」
特に不妊の場合は、「古い血が滞った状態の“瘀血”(おけつ)や気の滞りが深く関係している」と言います。「瘀血には、体質によって、体が冷え切って血をめぐらせる力がない『陰性』、ドロドロした血でめぐりが悪くなる『陽性』があります。不妊につながる月経周期の乱れなども瘀血が影響しています。また、漢方では、排卵障害の多嚢胞性卵巣症候群は気が滞っているイメージです。現代はストレスによって気が滞りがち。『病は気から』というように、気は生きる力に関連します。気のめぐりをよくすると血管が開いて血行が良くなり、泣いたり笑ったりと抑えていた感情も表に出るように。感情を出すことも解毒。それによって妊娠しやすくなる傾向があります」
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