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鈴木寛彦

不妊で悩む女性の思いに応える漢方薬の薬剤師

鈴木寛彦(すずきひろひこ) / 薬剤師

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コラム

漢方は自然なり・・・肩の力が抜けてご妊娠した例

2019年1月28日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:妊活と不妊症(薬局の現場から)

コラムカテゴリ:医療・病院



     (写真は、漢方レトルトパック・・そのままお飲みいただける漢方薬です)


 漢方医学は約2000年続いてきました。多くの危機を乗り越え、漢方家の偉大な先生たちが今日まで繋いできました。日頃、私たちが風邪に使う「葛根湯」の起源も同じく2000年。実はたいへん貴重なものなのです。私達の周りで2000年続いているものは、何かご存知ですか。日本で考えますと弥生時代の生活で現代に残っているものですが、あるとしたら本能に近い習慣か、食べる物くらいかもしれません。それではなぜ、漢方薬がそれだけ長く続いてきたのかと言いますと全て自然のものから作られているからなのです。そして何よりも、それぞれに薬草の性格を考えてまるでバランスのよい食事のように無理がない組み合わせになっているからです。余談になりますが漢方薬は、原料の一部に玄米や山芋、果実などの食品が入っていますが、食べ物との違いは、味の美味しさと不味さです。食べ物は栄養を体に入れる為美味いものを選び、漢方薬は体内の毒素を外に出すために不味ものを選びました。私たちは美味しいものを食べ過ぎた分だけ漢方薬が必要になってきたのかも知れません。
 やはり老子の言葉どおり「自然体」は長続きするのですね。

肩の力が抜けてご妊娠した例
35歳の女性。身長168㎝、体重53kg。妊活歴2年。この方は国際線客室乗務員で大変神経を使う仕事につかれていました。今までの人生をお伺いしたところ完璧と思えるぐらいの経歴でした。努力を惜しまず何事にもチャレンジして、いつも前向きでした。それがここに来て初めて努力しても手に入れられない苦しさを知りました。症状は、手足の冷え、疲れやすさ、足のむくみ、目の疲れ、嗅覚が弱い、肩こり、腹痛、既往歴は多嚢胞性卵巣症候群、卵巣嚢腫がありました。漢方相談をする度に、心の中にある誰にも分かってもらえない辛さを話して頂き何度も何度も涙を流されました。漢方を服用して一年が過ぎようとしていた時、少し肩の力が抜けたようで顔の表情も明るくなりました。その一ヶ月後、自然妊娠されました。涙を流す度に肩の力が抜け自然体に近づいたのかもしれません。使った漢方薬は柴胡桂枝乾姜湯と桂枝茯苓丸でした。

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