暗くて見栄えの悪い裏のブロック塀を明るくリフォーム
築年数の古い陸屋根は、それまでのメンテナンスの仕方によって、雨漏りに悩ませられるケースをよく耳にします。
またメンテナンスの有無に間変わらず、建築の不手際によっての後々メンテナンスでは補いきれない致命傷が起こりうることがあります。
こちらの家は3階建の陸屋根です。
3階となるとなかなか梯子をかけてメンテナンスが容易ではないのですが、それでも過去の何度も雨漏りがおこるので、そのたびに何度も塗膜塗装を塗っておられました。
しかしこの陸屋根勾配がうまくとれておらず、常にドレイン付近で水がたまるのです。
こちらの画像は塗膜防水後約1年後の状態です。
この屋上はドレインに向かっての勾配が取れておらず、雨が降ったら乾くまでずーっと水がたまっている状態です。
水でふやけて塗膜が劣化しているのです。
安易な塗膜防水の上塗りですましていい現状ではなかったのです。
改善策を考えるにあたって、防水なら勾配を取り直してシート防水、あるいは屋根の新設か?
2通りの案でそれぞれの専門スタッフと協議しました。
シート防水の案では勾配の取り直しのため、生コンを打ち勾配をとるのですが奥行き6メートルに対して5㎝の勾配をとらなればならず、そのコンクリート量だけで2トン近くの重量がかかります。これは建物に対して相当負荷がかかり実現不可として選択肢から外しました。
よって協議の結果屋根の新設の施工にお客様のご理解を得て踏み切りました。
緩めの勾配の片流屋根、屋根材はガルバリュウム鋼板を採用、重量的にも生コンによる土間打ち直しに比べ、4分の1の重量で収まります。
陸屋根に屋根を組みます。
そのため床面に穴をあけアンカーで土台を固定しなければなりません。
更にそのため一度穴を開けたら小屋を組んで野地板を貼ってルーフィングを貼るまでを1日でしかも雨が降るまでにやってしまわねばなりません。
アンカーで土台を止めたら柱を建ていきます。
小屋が組めたら野地板を貼っていきます。
切妻にすると両面に雨水の落ち口が必要で、今回は裏面に雨水の落としどころがないので緩やかな勾配の片流れ屋根にします。
野地板が貼れたらルーフィングを貼ってこの日は終了。
雨仕舞にブルーシートで養生。
その後屋根を葺いて板金仕舞、樋工事で完了です。
こんな感じでほぼ完成に近づいています。
屋根材はガルバリュウム鋼板の縦葺きです。
ガルバは緩勾配で対応できるので、片流れの屋根には最適です。
これで雨漏りの心配がなくなりました。
陸屋根は、定期的な防水のメンテナンスが必要です。
また年数が経過しすぎると、理屈では考えられないトラブルが発生し、いくら対処しても事態が収まらないケースが数多く起こっています。
それほど経年劣化による陸屋根の対処は難しいものです。
陸屋根のメンテナンスは計画的に行うことをお勧めします。
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