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「選出」と「輩出」、「か」と「げ」

2020年7月3日 公開 / 2020年7月4日更新

テーマ:公用文用語

コラムカテゴリ:法律関連

(1)漢字使用の間違い例 「輩出」と「選出」
ガバナーを「選出」したのか、ガバナーを「輩出」したのか?
選出は、特定の人物を選び出すこと。
輩出は、わんさと生まれ出てくること。
「輩」の文字に着目されたし。
「輩」には、一人や二人、三人や五人にあらず。また、一回こっきりでもない。数多く、何回も、とのニュアンスある言葉だ。
菊池氏をガバナーに選出したは、うれしい。
しかし、菊池氏をガバナーに輩出したでは、悲しくなる。

(2)漢字の読みの間違いを指摘
「下」を「か」と読む漢字と、「げ」と読む漢字
上下は「げ」だが、上下両院は「か」
「げ」と読む漢字には、下卑ている、下郎、下男など、そう呼ばれる者を低めた扱いが感じられる。
一方、「か」と読む漢字には、下方修正、下僚、部下など、その対象となる者などを低めてはない。
また、「げ」と「か」では、音声の響きも違う。
人をして、安易に「げ」扱いするなかれ

この記事を書いたプロ

菊池捷男

法律相談で悩み解決に導くプロ

菊池捷男(弁護士法人菊池綜合法律事務所)

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