弁護士と格言 口論乙駁は,コンセンサスを求める場にふさわしからず
なお、司馬遷のいう「素封家」の意味について、一言しておきます。
「素」は無色の意味、「封」は封土の意味から、「素封家」とは、封土を持たないが封土を持った王侯貴族に比肩しうるほどの財貨を築いた者という意味に、使われています。
現代人の感覚でいえば、大富豪とか財閥になるのでしょう。
范蠡の長男は、大富豪になった親の子ですが、吝嗇という性情からはまだ脱していなかったものと思われます。
長男の吝嗇を知りながら、長男に、大金を惜しげもなく使わせる仕事をさせた范蠡。
人の性情、人の本質、見損なうことなかれ!
これも、組織のトップには、肝に銘じておくべきことでしょう。