コラム
これからはインハウスロイヤーの時代 1 シャープの凋落
2012年9月13日 公開 / 2016年3月15日更新
10年前、総合電器メーカーのシャープは、高い技術力により、液晶テレビの生産・販売で、世界シェアがダントツのトップでしたが、現在、シェアは数%になっているというから驚きます。
そのシャープは、優秀な人材をリストラせざるを得なくなり、1000人単位で解雇している模様です。
その優秀な人材は、高給でもって外国の電器メーカーに雇用されているようですので、我が国の損失は、図りがたいほどのものがある、と思います。シャープが地道な努力でお金に直結しない研究開発の時期を経て、やっと花を開かせたその努力と汗と膨大な資金の成果ともいうべき研究者の頭脳が、無償で、外国の企業に与えられることになるのですから。
シャープは、経済戦争で負けたことになりますが、その敗因の中に、外国企業によって、会社の技術が盗まれた、ということはないのだろうか?
外国の企業は、知財関係の訴訟をよく起こしており、我が国の企業は、外国の企業を訴えたなどのニュースに接することはないので、そんなには起こしていないと思えるが、知財戦略の稚拙さが、敗因の中にあったのではないか?
シャープのみでなく、日本の企業そのものに、知財の重要性や無防備であることの危険の認識が乏しいのではないか?
と思うのは、私1人だけではない、と思います。
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