介護の仕事による腰痛が原因で、自分が要介護になるかもしれない介護職者
■ 身体介助に見られる腰痛姿勢
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介護の仕事は身体的に負担がかかる要素が多く、からだの不調による離職も少なくありません。
特に、身体介助においてのからだへの負担は、気をつけてはいても日々の業務の蓄積によって
からだは徐々に悲鳴を上げることになります。
からだの悲鳴として多いのが「腰痛」ではないでしょうか。
身体介助においては中腰で前屈みの姿勢が多くみられます。
床に落ちたものを拾うなど軽いものを持つ場合でも、からだを正しく使う術を
身につけていない場合は、腰への負担が積み重なり、やがて痛みや変形につながります。
介護においては物ではなく人を支えたり抱えるのですから、私たちが普段行っている
日常動作の何倍もの負荷がかかります。
■ 動きの癖は無意識
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前屈みの姿勢というのは、日常的に何度も行う自然な動きですが、無意識に行うため
正しいのか間違っているのか知らないまま、自分の動きの癖としてからだに沁みついています。
腰痛予防のためには、正しい動きを身につけ、それが無意識にできるように練習をすることです。
その動きが自然にできるようになれば、意識をしなくても無意識に自然に
正しく動くことができるようになります。
まずは、無意識に行なっている動作がどうなっているのかを確認することから始めてみましょう。
鏡やガラスなどに映して見るのが分かりやすいでしょう。
誰かに写真や動画を撮ってもらえるならなおさら分かりやすいです。
■ 股関節が動いているかどうかを見るポイント
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見た目で正しいかどうかのポイントは2つ。
① 股関節を曲げている
② 背骨を曲げていない
①の股関節を曲げるというのは、骨盤と太腿の骨(大腿骨)の角度が小さくなっていること。
立った姿勢から前屈みになるには、膝を曲げて、上体は前傾します。
その際、膝と同時に股関節も曲げることで上体は前傾、つまり前に倒れて前屈みになります。
しかし、膝を曲げても股関節を曲げなければ、②の背骨を曲げて前屈みになります。
横から見ると、背中が丸まっているけれど股関節が曲がっていないので、
骨盤(またはお腹)と太腿は近づかず、大きく隙間が空いています。
■ 股関節の正しい動きの練習方法
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股関節を曲げる・伸ばす練習は、椅子に座る・立ち上がる動作で行うと分かりやすいでしょう。
両方の脚の付け根に手の指や鉛筆のような細い棒状のものを当てます。
すこし押し込むように当てた方が体感しやすく分かりやすいです。
それを骨盤と大腿骨で挟む意識を持ちながら、膝と同時に股関節を曲げて上体を前傾させます。
(手や物が)挟まれた、(骨盤と大腿骨で)挟んでいるなと感じること、
股関節を動かすという動作の感覚、つまり股関節はこうやって動かすということを
からだが認識することができれば、あとは自然にできるように繰り返し練習してみましょう。
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